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  • フリースクールの義務教育化見送り

    フリースクールのあり方についての超党派の議論において、フリースクールの義務教育化が見送られることとなった。
    フリースクールは不登校の子どもや発達障害の子どもなど、何らかの理由で学校に通えない子どもたちが学校の代わりに過ごせる場所である。
    学校に行けない子どもたちに学びの場所を提供しており学校に通うことができない子どもの保護者たちから、かねてより義務教育制度に組み込まれることが望まれていた。

    超党派の議員たちによってフリースクールの重要性は認められたものの、
    「不登校を助長しかねない」
    「フリースクールの教育水準が担保されていない」
    「利益重視の業者参入が危ぶまれる」
    といった義務教育化を慎重視する意見に配慮し、今回の議論で義務教育化は見送られることとなった。

    不登校の小中学生は現在日本に12万人以上おり過去最高水準となっている。
    不登校の理由はいじめや引きこもり、発達障害や睡眠障害など多岐にわたる。一度休み始めると復学が難しくなりがちで、子どもが社会との接点を失うことに繋がりやすい。そういった問題に対してフリースクールは重要な役割を担っている。

    フリースクールは、子どもに家族以外の人との接点を持たせ、学習環境も提供している。フリースクールでの学習が学力の向上や意欲高揚を招かないこともあるが、子どもが将来社会に出るためには、家族以外との接点を持つことは重要である。
    そういった総合的な学びの場を、学校以外の場所に見出して活躍できる子どももいるが、義務教育の履行は「通学」を前提としており、フリースクールで学力をつけても義務教育を履行したことにはつながらないのが現状である。

    たしかに現状のフリースクールの中には学習環境を提供できていない、単純な「居場所」としてのフリースクールが存在しており、全てのフリースクールに一定の教育水準を与えることが難しい側面もある。また、義務教育化が成立すると、新たな制度の枠組みで稼働することとなるため、フリースクールの強みである「多様性」や「子どもの自主性を尊重」するような活動が抑えられることに繋がる可能性もある。
    しかし、フリースクール独特の柔軟な対応を保ちつつ義務教育化出来る道を模索してほしいと考える。

    義務教育化は見送られたものの、不登校など、子どもが「休む必要性」のあるケースがあることを容認する動きも見られた。
    「不登校=良くないコト」
    という捉え方をされていた考えが徐々にではあるものの、理解が広がっているものと考えられる。

    子どもが将来にわたって活躍できるよう、学校だけに頼らない多様な学びを尊重するためにも、通学できない子どもたちへの支援が広がる事を望む。