• 基礎知識

    東京の家庭教師一覧

  • 中学校卒業程度認定試験

    日本の現在の法律では、中学卒業認定を受けていなければ高等学校の入試を受けることができない。中学校時代に何かの理由で不登校に陥ってしまったり、病気などの理由により通学ができなかったりした場合に中学卒業資格を得られないケースがある。そういった生徒は問題が解消し、進学したいと思っても高等学校の入試を受けることができないという事態が発生してしまう。こういった生徒に対して国は「中学校卒業程度認定試験」(通称:中卒認定)という試験を年に1回実施している。

    中卒認定試験は病気や保護者からの虐待(ネグレクト)などの事情を抱え、やむをえない理由により中学校を卒業できなかった人へ高等学校入学の門戸を広げる制度であった。昨今、不登校生徒の増加もあり、国は不登校生徒に対しても中卒認定の試験を受験できるよう、受験資格の緩和を促しており、高校進学の意志を持っている生徒に対して将来の選択の幅が増えている。

    中卒認定試験は年に1度実施されており、受験資格は「年度末までに満16歳以上になる者」・「年度末までに中学校を卒業できないと見込まれており、文部科学大臣にやむを得ない事由があると認められる者」といった制限がある。卒業できないやむを得ない理由があるという点においては学校の先生や地域の教育委員会に相談すると良いだろう。文部科学省が実施している「不登校実態調査」において、平成5年度から平成18年度にかけて、高校進学率が65.3%から85.1%と大きく増加している。進学による環境の変化により不登校が改善されることが期待されており、文科省は今後も高等学校で学ぶ意欲がある生徒に対しては進学を促したいと考えており、上記に挙げた「やむえない事由」についてもそれぞれの家庭ごとの案件について、真剣に考えてくれることだろう。中学校の管轄は市区町村となるため、現在通学している市区町村の教育委員会へ相談すれば良い。

    試験科目は中学校の国語・数学・英語・理科・社会の主要5教科である。過去の試験問題は公開されているため、興味のある方は下記URLを参照されると良いだろう。

    http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sotugyo/1263187.htm

    試験の日程としては、出願が8月下旬ごろから9月上旬ごろにかけて行われ、10月上旬ごろに受験票が届き、10月下旬ごろに試験となり、12月には認定試験の結果が通知される。出願にあたり、認定試験の願書と履歴書、住民票や証明書が必要となる。証明書は通学していた学校のある市区町村の教育委員会が作成することになるため、試験を受ける際には7月から8月にかけて該当する市区町村の教育委員会に依頼をしなければ間に合わせるのは難しいだろう。

    もともと中卒認定試験が設けられた沿革が、戦争時に中学校を卒業することができずに高校進学が出来なくなった人々への救済措置としての側面や、外国籍を持つ子どもが日本の高等学校へ進学する際の救済措置としての色合いが強くみられていた傾向がある。最近になり不登校生徒の増加に伴う高校進学への門戸拡大という用途にも用いられるようになった。不登校に陥ってしまった場合でも就業し成功している者もいるが、高等学校への進学で選択の幅を広げるという道もある。

    中卒認定試験についても筆記試験があることや、高等学校に入学した際に学力が足りていないと再び不登校に陥ってしまう可能性もあるため、子どもが不登校になった場合でも、家庭学習はしっかりと行った方が良い。家を出るのを嫌がる場合でも家庭教師やネット家庭教師という選択肢もある。通常の学校がある時間帯に開いている学習塾もある地域が存在しているため、そういった学習サービスを活用し子どもの学力維持・向上も考えた方が良いだろう。