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  • 子どもに集中して勉強させるために必要なこと ~子どもも悩んでいる集中力~

    「今の子どもたちは集中力がない」と言う人がいる。

    昔は良かったという懐古主義的な意見として出てくることがあるが、実は子どもたち自身も集中できなくて困っているというデータがある。
    内閣府が子どもの健やかな成長のために行っている、小中学生にアンケートをとる意識調査の中で、「ものごとに集中できない」と回答した児童・生徒の割合が4割ほどに上っていることが分かった。これは平成18年に行われた同様のアンケートから微増している。さらに小学生よりも中学生の方が「集中できない」という回答が多くなっていた。

    現在はネットに(情報の真偽を問わず)多くの情報が溢れており、さらに中学生の頃からスマートフォン持っている子どもも多く、携帯ゲーム機からでもネットに繋がることができるため、ネット情報にすぐにアクセスすることができてしまう。さらにスマホのアプリでは無料で楽しめるゲームで溢れかえっており、よけいに子どもたちへの誘惑が増えているのである。

    その反面、子どもたちが勉強で覚えることや身につけるべき知識は増えているのである。特に理科系科目に関してそれが顕著に表れており、数年前まで高校で学ぶべき範囲が中学校の領域まで降りてきているのである。子どもの学習を邪魔するものが多くなっているのに対して覚えるべきことが増えている現在、親も子どもの勉強環境づくりの手助けをする必要があると考える。

    子どもが勉強をする場所について、自室とリビングなどの共用部に分かれているが、共に重要なのは「余計なものは置かない」ということである。テレビのリモコンや雑誌類、携帯電話も集中力の散漫を誘発するので見えないところに隠すのが良いだろう。お菓子類を勉強する際においておき、疲れたら当分補給をしている家庭もあるが、実はこれは逆効果である。糖分を摂取すると血糖値が上昇する。血糖値が上昇すると血糖値を下げようとインスリンが分泌され血糖値を下げる働きをする。そうして、甘いものを食べる前よりも血糖値が下がるため、イライラしたり眠気が誘発されたりと集中力を欠く結果となってしまうのである。

    次に「ファミリーレストランでの友達同士での勉強会は効果が薄い」ことについて説明しよう。中学生になるとファミリーレストランで友人たちと勉強することが出てくるが、ハッキリ言って良い効果が出ることは薄いだろう。学校以外で学習の習慣が無い子どもの場合は少しでも勉強をするということで効果はあるかもしれないが、テスト前に集中して勉強するなど目的を持った学習への効果は、あまり期待できない。

    そもそも集中の仕方は人それぞれ異なっており、静かな空間で集中したい子もいれば、多少雑音があった方が集中できるという子もいる。問題をお互いに出し合って勉強する人もいれば、もくもくと暗記を進める人もいるのである。さらにファミレスで勉強することは、上述したとおり、食事による低血糖を招きやすいのである。

    このようにファミレスでの友達との勉強会の効果は薄いことが分かるが、「みんなで勉強してくる」と言われると「ひとりで勉強しなさい」とは言いづらいと思う。

    自宅や友人の家など、しっかりと集中できる空間で勉強するのであればお互いを高め合ったり、怠け癖を抑え込めたりといった効果が期待できるので、家で勉強会を開くことを提案するのもひとつの案である。

    しかし、友人たちがどうしてもファミレスでの勉強会をするという場合には、ファミレスでも効果を発揮できる勉強法がある。それは、「問題を出し合う」というものである。

    暗記科目などで特に有効なのだが、お互いが問題を出し合うことで、出題者も回答者も記憶に残りやすくなるのである。人間は単一の記憶だけを保持するのは苦手な生き物なのである。反面、周辺知識など複数のものごとを関連付けて覚えることは得意なのである。そのため、ファミレスで友人と問題を出し合う中での雑談や答え合わせ等、さまざまな周辺知識と関連付けて暗記すべき内容が定着する可能性がある。

    子どもがどうしてもファミリーレストランでともだちたちと勉強会をひらくというのであれば、暗記もののテキストや冊子を渡し、問題を出し合うと良いとアドバイスをしてあげると良いだろう。楽しみの中で学習ができるので、ひたすら計算問題を解くなどの学習をさせるよりも効果は上がるだろう。

    中学生になると、自分自身のことや周囲の友人関係の悩みが増えてくる。さらに将来の進路について思い悩むことも増えてくるため、ひとつのことに集中することが難しくなってきてしまう。そういった難しい時期は皆がむかえていることを親は伝えてあげ、勉強に集中させられる環境づくりの手伝いをしてあげると良いだろう。

    子どもたち自身も「自分が集中できていない」ということを理解し、協力することで、より良い成長に結びつくのである。