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  • 学力偏差値低いほどネットいじめ増加傾向

    学力偏差値が低いほどネットいじめが増える傾向にあることが判明した。日本教育社会学会の第68回大会で、で、原清治佛教大学教授、大多和直樹帝京大学教授、浅田瞳華頂短期大学講師らが高校生66,399人を対象にしたアンケート結果から判明した。

    偏差値別のネットいじめ発生率は以下の通りであった。
    (偏差値:ネットいじめ発生率)
    ・40以下:9.1%
    ・41~45:6.7%
    ・46~50:4.6%
    ・51~55:5.1%
    ・56~60:4.2%
    ・61~65:2.1%
    ・66以上:3.1%
    ・平均値:5.4%

    上記のデータから考えると、偏差値が低い下層2グループでは、ネットいじめ発生率が平均値よりも高いという結果となっていた。反対に偏差値61以上のグループでは平均値以下の数値となっており、ネットいじめと学力に弱い相関関係が認められるような結果である。

    学力上位層では自分自身を磨くために、他者を貶めるようなことに時間を使う人間が少ないのかもしれない。反対に学力下位層では、自身を高めることではなく、他者を落として優越性を保とうと考えている可能性がある。

    人には欲求の1つとして「承認欲求」というものが存在する。簡単に言うと、周囲の人間に認めてもらいたいという願望である。これはどのような人間も持っているもので、認められるために学力や運動能力等を高めて他者に評価してもらおうと考える人が多い。しかし、中には自分自身の力を高めるのではなく、他者を貶めることで、相対的に自分の地位を向上させようと考える者もいる。

    「小人閑居して不徳をなす」という中国のことわざがある。程度の低い人間は努力をせず暇を持て余し、悪いことをしてしまうという意味である。今回の調査結果を見ると、まさにその通りなのではないかと感じる。運動を頑張っている子どもは同じようにネットいじめにはしる可能性は低いように思われる。ネットいじめを無くすために、皆が自分自身を高める意欲を持つと良いだろう。

    また、ネットいじめの通信手段も公表された。TwitterやLINEの割合が高い結果となっていたが、数年前に話題となっていた「学校裏サイト」は低い傾向にあった。これは裏サイトが話題となった時期からサイト閉鎖や監視が強まったことも成果につながったのかもしれない。代わりにSNSが他者と繋がり、悪意を伝播するツールとして活用され出したのだと考えられる。

    全ての保護者は、自分の子どもがいじめの加害者にならないようにしたいと考えていると思う。そのためには子どもが自分自身を高めることに意欲を持てるようにしてあげることが良いだろう。また、悪意は感染性がある。悪意を広げる可能性があるSNSのやり取りを目にしたら、自分が加害者とならないように自制心を持つように伝えるのも良いかもしれない。

    どんな社会でもイジメはあるのが現状だが、ひとりひとりの心がけ次第で、自分や自分の周囲の人が加害者になることは防げるはずだ。