• 基礎知識

    東京の家庭教師一覧

  • 小中学生の意識調査 【家庭生活】

    内閣府は定期的に「小学生・中学生の意識に関する調査」というアンケート調査を行っている。その目的は現在の小・中学生の家庭生活や学校生活、自分の価値観などを調査することで、子どもの育成支援を充実させることである。

    最新のデータは平成26年に実施されたものであり、当サイトで定期的にこの調査結果から分かる現在の小中学生の意識についてひも解いていく。

    第一回となる今回は、「家庭生活」に関するアンケート結果を見てみよう。

    1. ほっとできる場所
    小中学生を対象に、「あなたがほっとできる場所はどこですか」というアンケートを取ったところ、88.6%の子どもが「家」と回答した。続いて「学校:7.1%」、「図書館や児童館:2.3%」となっている。小学生と中学生で回答の割合に大きな変化は無く、また男女間でも大きな差は無かった。
    「ほっとできる場所は家である」という回答については、前回(平成18年)の回答と比べ2.6ポイント上昇している。この間、日本では東日本大震災やその他の災害が頻発していた時期であり、そういった不安要素が家族同士の繋がりを強めているのかもしれない。

    2. 家庭生活
    (ア) 家族でおしゃべりをすること
    家族間の会話について、「ある」と回答したのは全体で98.1%であった。これは前回調査よりも1.8ポイントほどアップしている。小学生の方が中学生よりも「ある」と回答した割合が多く、男女間では女子の方が高かった。
    「ほっとできる場所」のアンケート結果と合わせて考えると、家族間での会話が増え、絆が深まり、家がホッとする場所になっている結果となっていることが推測される。

    (イ) 家族で社会の出来事について話すこと
    「ある」と回答したのは全体の74.4%と、前回調査から11.2ポイントと大きく増加していた。小中学校間の差では中学校の方が多く、男女間では女子の方が多いという結果であった。
    前回調査と今回の調査の間で、大きな災害の発生や、紛争といった不安定な社会情勢が広がっていた時期と重なっており、ニュースを見ている中で小中学生にも社会の出来事について話す機会が増えたのかもしれない。また、池上彰氏を起用した社会について簡単に教えてくれる番組が増えたことも一因である可能性がある。
    女子の方が「ある」と回答した割合が高かった点については、女子は男子と比較して精神年齢が高いと言われており、もしかしたら社会に関する関心も早期に育まれる可能性がある。
    高校受験はもちろん、中学受験でも時事問題については面接などで聞かれることがあるため、家族で社会に関する関心ごとを話すなど、子どもが早期に社会の動きに関心を持たせることは重要である。

    (ウ) 家族で買い物や食事に行くこと
    「ある」と回答したのは全体の92.1%と、前回と比較して8.9ポイント上昇していた。
    小中間では小学生の方が多く、男女間では女子の方が高い数値であった。
    家族間の会話と同様に、家族でレジャーも頻繁に行っている傾向が高まっているようである。

    今回の調査結果では、8年前と比較して家族間の繋がりが強くなっているような傾向を見せている。大きな災害に見舞われたことで、家族の繋がりの重要性が見直されたおかげかもしれない。現在は家族間のコミュニケーションが深まっている傾向にあるようだ。

    中学受験の面接では、家族や家庭の話題はよくでる質問のひとつである。そのための話題作りというわけではないが、家族間のコミュニケーションが不足していると感じるようであれば、子どもとの会話の時間を積極的に取るようにして欲しい。

    次回は親子関係に関するアンケート結果を紹介する。