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  • 小中学生の意識調査 第五回 ~友達付き合いについて~

    内閣府が子どもの育成支援の充実のために、平成26年に小中学生を対象とした意識調査を行っている。今回は子どもたちの友達付き合いに関する調査結果を紹介する。

    「何でも話せる友達がいる」と回答した子どもは全体の90.2%と、前回平成18年の調査と比較して5.8%上昇していた。小中学生の間では特に大きな差異は無く、男女間では、男子よりも女子の方が「いる」と回答する割合が高い傾向にあった。
    前々回の調査結果では同じ質問に対して「いる」と回答したのは71.0%であった。2004年からサービスを開始したmixiをはじめとしたSNSの台頭や携帯電話の普及につれて、幅広い年代・地域の人と友達付き合いができるようになったのが、何でも話せる友人が増えている一因ではないだろうか。

    「気の合わない人とも、話をすることができる」という質問は全体の46.4%と過半数は割っているものの、前回の調査よりも4.5%上昇していた。小中学生間では中学生の方が、男女間では女子の方が「できる」という回答が高かった。
    ネットに容易にアクセスすることができ、子どもが触れられる知識の量は過去よりも膨大になっている。そういったなかで様々な価値観を持った人がいることを受け入れ、納得している子どもが増えているのかもしれない。

    「二人きりで仲良く話をしたり遊んだりする異性の友達がいる」という質問に対して、「いる」という回答は31.7%と、前回よりも9.1%上昇していた。小中学生では小学生の方が高いのは、中学生になると異性を意識し始めるからだろう。
    面白いことに男女間では、小学校では差異が無いものの、中学校になると女子よりも男子が「いない」と回答する割合が高くなっているのである。
    男女間で差が出ることは無いように感じられるのだが、女子は一方的に友人と思っていても、男子は様々な理由により、そうは思っていないケースが多い傾向にあるようだ。

    「友達とのつきあいが、めんどうくさいと感じることがある」という回答について、「ある」と答えたのは19.7%であり、前回調査から4.6%上昇していた。
    今までの質問に対する回答をみると、友人関係に対してはポジティブな回答が多いように見受けられたが、その裏で友人関係を面倒と感じる子どもが増えていることが分かった。
    最近よく耳にする「LINE疲れ」もその一因かもしれない。
    LINEはメッセージが閲覧されると「既読」という文字が出る。これにより相手が自分のメッセージを読んだかどうかが判別できるのだが、判別できてしまうがゆえに、既読になったのにメッセージが返ってこないと「既読スルー」されたと感じ、相手に返信を強要したり、グループ間でLINEをしている場合には、そこからイジメに発展するケースもある。そういった事態を避けるために、子どもは寝る直前までLINEを確認し、夜遅くまでメッセージの返信に追われて疲れてしまうのである。
    これに対して自治体によっては独自にSNS使用のガイドラインを出すなど対策をとっているケースがある。
    こういった事例もある事から、今後さらに友人関係の面倒くささが表出してくる可能性がある。

    今の子どもたちはネットから多くの情報を得るとともに、SNSを介して年代や地域を超えた人間関係を構築することができる。その中で友人関係というものの形が今度も変化していくのかもしれない。