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  • 情報教育の重要性について

    9月22日に日本教育情報化振興会が主催した「情報モラルセミナー」が開催された。セミナーの内容として、情報モラル教育の効果的な授業方法についてのパネルディスカッションも開催され、様々な教員たちの意見が出された。

    パネルディスカッションの中で「情報化社会とどう付き合っていくかを教えなければいけない。一番重要なのは知識である。義務教育では普遍的な知識を教えなければならない。知識なしでは、考えていけない」とコメントがあった。

    今後の情報モラル教育に関して、義務教育の中では『著作権や個人情報についての知識を指導する』・『情報の送信、作成など、情報を取り扱う体験を通して授法活用能力を育成する』・『保護者への情報モラルに関する啓発』に取り組むことが提言された。

    セミナーの中では自治体の教育委員会の役割についても、『実質調査』・『教材の導入と配布』・『教職員向け研修の実施』・『情報提供』をしっかり取り組むべきであることが言及された。

    インターネットが一般に普及して10年以上が経過し、1990年代以降に生まれた世代は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、生まれた時から情報技術が発達し、インターネットが当たり前に生活にあった世代である。子どもの頃からインターネットに触れるのが日常であり、小学生や中学生からすでに携帯電話を取り扱っている世代だ。しかし、そういった世代に対しての、ネット上で気をつけるべき点などは学校で教わらないことが多い。それは、教員もネット環境について教えてもらったことが無いからだ。

    環境の変化が急激すぎて、それを取り扱う人間の教育が追いついていなかったのだ。そのため、SNS上でのトラブルや違法ダウンロードへの意識の低さといった問題が多く出ていた。そういった問題を解決するために、義務教育の段階での情報教育の在り方や今後の取り組みについて、日本全国の教員たちも情報を集め、教室内で指導を実践していた。そういった取り組みを集めて一般化する目的のために、情報モラルセミナー等の発表やディスカッションの場も増えている。

    今日では、子どもたちが当たり前にネット上で情報交換を行い、不特定多数の人へ向けて自分の写真をアップしたり、見ず知らずの人とコミュニケーションを取ったりしているのが日常となっている。残念ながらネット上には悪意を持った人間もおり、ネット上のやり取りが子どもを危険にさらしてしまう事もある。そういったケースを少しでも多く減らすために、早急な情報教育が必要である。

    リベンジポルノという、過去の交際相手の裸体などをネットで拡散し社会的に貶める犯罪や、違法にアップロードされた映画やドラマ、アニメをダウンロードしてしまうケースがある。リベンジポルノは多くの場合、恋人同士で送りあっていた写真が、別れた後に悪用されることを想像できないことから起きてしまう。違法ダウンロードに関しては、残念ながら現在、ドラマやアニメを違法にアップロードしている者がおり、容易に視聴できてしまう環境がある。そういった違法アップロード動画が多くある環境下では、「それが犯罪である」という意識が希薄になってしまう。さらに、ネット上ではリアルタイムでの視聴を見逃したユーザーが違法にアップロードした者を称えるコメントを残すことがあり、それによって優越感を感じた者が立て続けに違法アップロードを続けるケースがある。

    それぞれ非常に多くの事例が報告されており、リベンジポルノは将来にわたってネット上に残る可能性があることから被害者を長く苦しめる可能性がある。違法アップロード・ダウンロードは著作権違反により自覚が無くとも罰せられることになる。どちらも子どもの頃からしっかりと教育をしなければいけない事案であり、今後の情報モラル教育に期待が寄せられる。

    学校教育でもネット上のルールやモラルについての授業は必要だが、家庭内でも親子でしっかりと話し合うことが重要だ。教育の進歩だけでなく、親もネットの危険性やモラルを認識し、子どもと共にネットを安全に使いこなせるようになることが、今後望まれる。