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  • 文部科学省が小学校でのプログラミング教育の必修化を検討

    内閣府が行っている小中学生の意識調査の中で、将来どんな職業に就きたいかというアンケートを行っている。その調査の中で、小中学生の男子の就きたい職業にSEやプログラマーといったコンピューター関係の仕事が上位にランクインしていた。インターネットが普及してから昨今、仕事の仕方や職業そのものに変化が訪れている。特に直近のアンケート結果の中で、中学生が望む職業の中に「ユーチューバー」が入っていた。ユーチューバーとは、「Youtube」というネット動画配信サイトに自分で撮影した動画を配信し、ネット広告を収入としている者のことだ。広告収入は動画の視聴数に応じて得られるため、視聴数が多ければ多いほど収入がもらえる。そのため、日本のユーチューバーには年収1億円を超える者もいるのだ。動画内容が面白いことはもちろん、高収入という魅力があるため、近い将来、子どものなりたい職業ランキングにランクインする可能性もある。

    このような背景もあることからか、コンピューター関係に興味を持つ子どもが増えているようである。しかしながら、コンピューター関係に興味を持つ子どもはメインが男子であり、女子では「なりたい職業ランキング」においてランキング圏外であった。実際にSEやプログラマーといった仕事に就いている人の多くは男性であり、ある調査結果では95:5という比率とされている。しかし、現在はSEの人材不足の深刻化や一億総活躍社会の実現へ向けて、文部科学省は、小学校でのプログラミング教育必修化の検討がスタートした。従来の教育の中でも、キャラクターを動かすというような比較的簡単なプログラミング教育は一部で行われているものの、本格的な教育は始まっていない。代わりに民間のプログラミング教室は好調で、「Tech Kids CAMP」や「Life is Tech」など多くの教室が開設されており、人気を博している。しかしながらこういった民間のプログラミング教室は、首都圏近郊では少しずつその数を増やしているものの、人口が集中していないエリアでは開設が進んでおらず、IT教育格差が生まれつつある。

    子どもの習い事に関しては、長らく「英会話」が上位にランクインしていた。日本でも国際化が進んでおり、国外へ向けての仕事以外に国内の観光やサービス業、小売業に至るまで、様々な場面で英語が必要とされている。英語ができるだけで仕事ができる幅が飛躍的に広がり、進学や就職にも強い影響を与えている。そして現在、かつての英語と同じかそれ以上に「プログラミング」の必要性が考えられている。インターネット広告やネット通販などの様々な分野でコンピューターを操る技術が必要とされている。そして、こういった技術は年々飛躍的な進歩を遂げており、その中でコンピューターを制御する能力を養う力が必要とされている。民間のプログラミング教室は安価で受講するのが難しいことや、地域によっては通うことができないケースも多々ある。子どもの中では小学校の段階でネットから情報を収集し自己流にプログラミング技術を磨いている子どももいるが、それにはやはり一定水準以上の家庭環境が必要である。こういった背景から、プログラミング教育を受けることができる家庭では将来の進路が比較的自由に選択できるのに対し、プログラミング教育を満足に受けられない家庭や地域では、職業選択の自由が脅かされかねないのである。このような懸念があることから、文科省では義務教育の中にプログラミング教育を組み込む必要性に差し迫られているのかもしれない。

    先述したようにプログラミング教室が活況であるが、その数は多くない。パソコン教室自体はフランチャイズを含めて多く存在するが、その多くがワードやエクセル、年賀状の作成など、既存のプログラムを動かすことを教えており、プログラミングまで踏み込んではいないところがほとんどである。さらに、こういった教室のターゲット層はパソコンの操作そのものを行ったことが無い高齢者層となっており、仕事などでパソコンを使い慣れた世代や、デジタルネイティブと呼ばれる、生まれながらにパソコンが身近にあり生活の一部となっている世代はターゲットになり得ない。そういった世代が増え続ける中で、パソコンの基本的な使い方を教えるだけでは立ちいかないだろう。今後は、そういったパソコン教室がプログラミング教育を実践するようになるのかもしれない。

    近い将来、プログラム教育が必修化される可能性は非常に高いだろう。しかし、実施される迄の期間はプログラミング教育を受けられず、必修化された世代とは明確な差が生まれてしまう。先述の通りプログラミンができるかどうかで就業にもかかわってくる可能性が高いため、必修化されるまでの世代は民間のプログラミング教室を活用するのが唯一の術となるだろう。そう遠くない将来のプログラミング教育必須化に備えて、今から子どもに対してプログラミング教育を受けさせることを検討すると良いだろう。