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  • 文部科学省が返還不要の奨学金を検討

    文部科学省が返還を必要としない「給付型奨学金制度」の成立を目指すための検討チームを新たに設置するようだ。検討チームは教育委員会や大学関係者、奨学金に関する専門家などで構成され、2016年7月4日に初会合を開く予定である。

    奨学金には大きく分けて「給付型」と「貸与型」の2種類が存在する。給付型は返還の必要が無いものだが、貸与型はその名の通り、返還の義務が生じる。さらに貸与型の中には無利子のものと有利子のものが存在する。有利子のものでも利率が銀行の教育ローンと比較して抑えられるため、多くの学生が利用している。しかし近年、この奨学金の返還が滞るケースが増えている。教育費が上昇傾向にあるにもかかわらず、給与水準が上がっていないことがひとつの原因であると言われている。

    進学後の就職まで視野に入れていない学生が増えていることも原因にあるのではないかと考える。大学に何を学びに行くのか、そしてその後どうなりたいのかまで考えずに大学へ進学する高校生が約3割いるというデータが出ている。進学というものが目的になってしまっており、一番重要な社会に出てからの進路が明確でない高校生が多いのである。特に私立大学入学者にその傾向は顕著なようであり、私立大学の授業料や生活費のために奨学金を利用する若者が多いようである。

    就職先を明確に決めずに就活に挑み、最終的に大学で得たスキルとは無縁の低賃金労働に就く学生も増えている。有利子の奨学金は借りるためのハードルが低いことや、学生や保護者も「借金」という意識が低くなる傾向にある事から、社会人となりいざ返済の時期になると月々の返済が重くのしかかり、結果として返済を滞納してしまう人が増えているようだ。大学進学に関しては、何のために大学に行くのか、なぜその大学に行くのか、通学するための費用はどうするのかをしっかりと家族で話し合う必要があるだろう。特に日本の大学は諸外国と比べて入るのが難しく出るのが簡単な傾向にある。そのため、大学入学が目標となってしまい、自堕落な生活を送る学生も見受けられる。例年いくつか見られる有名大学の学生が起こす不祥事のニュースを見ればわかりやすいだろう。大学の「その先」に目標を見据えている学生ならば、そのような不祥事を起こすはずがないのである。

    大学進学にあたり、奨学金の仕組みや借金であるという意識を持たせ、そのくらいの費用を払う必要があるのかを子どもにしっかりと伝えることが将来にとって良いだろう。

    また、高校以上になるとアルバイトができるようになるが、こちらも注意が必要だ。お金を稼ぐのは非常に重要だが、そこに時間を取られ過ぎると学生時代の貴重な時間を数千円という安価で企業に切り売りすることに繋がりかねない。

    真剣に大学進学を目指す人たちにとってお金の問題は悩ましい問題だろう。国や一部自治体だけではなく、様々な公益財団法人が「給付型奨学金」の提供を行っている。「コカ・コーラ教育・環境財団」や「電通育英会」などがあるので、興味がある方は調べてみると良いだろう。様々なハードルがあるが、将来に対してしっかりと取り組んでいる子どもたちのために門戸は開いている。