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  • 経済産業省発表のアンケート結果からひも解く「子どもを理系へ進ませる方法」

    文系理系のコース選択をすることは、将来の仕事に対する最初の選択肢かもしれない。それを基準に大学、そして就職先を決定していく人も多いことだろう。「将来の道筋を決定するかもしれないコース選択に影響を及ぼす要因は何か」を明らかにするために、経済産業省は文系・理系出身者それぞれにアンケートを行い、その結果を発表した。さらに、両親が子どもに対して望む職業タイプに関するアンケートと、子どもが理系を選択する要因となった可能性のある活動についても紹介する。

    文系・理系のコース選択をするうえで、理系出身者の多くは、【学びたいと思う分野への関心】がコース選択に与えた影響のトップであった。文系も【学びたい分野への関心】がコース選択に強く影響を与えているものの、トップは【文系科目の成績が良かったこと】であった。さらに、【選択しなかったコースの成績が悪かったこと】がコース選択に影響を与えたという回答結果が文系は理系の2倍ほどあり、文系は成績の良し悪しがコース選択に強く影響を与えていることが考えられる。また、【将来希望する仕事との関連性】がコース選択に影響を与えたという回答は、理系出身者は文系出身者の2倍ほどとなっており、理系コースを選択した人は将来の仕事に対する展望を文系より持っている傾向にあることがわかる。

    この点を考えると、理系コースへ子どもを進めるためには、理系分野への関心を持てる環境を作ってあげれば良いだろう。さらに、将来の職業に関しても理系の仕事を早い段階から子どもに教えるのも効果的であろう。

    進路選択に関しては文系・理系ともに両親からの影響が大きいという結果であった。大学の学科選択時に建築・土木系や医学・歯学などの医療系の学科において特に両親の影響が強く現れており、反対に機械や電気、情報系などは両親の影響力は小さかった。両親の影響を受けるコース・学科選択においては、おそらく家業の世襲などが関わっている可能性がうかがえる。

    世襲の家業は、子どもが実際に仕事を見て知ることができる最良の環境であろう。家業を継がせたいと考えているのであれば、まずは家業への興味を惹かせることが重要である。人は幼い時から他者の役に立てることを喜ぶ傾向がある。子どもの頃に親の手伝いをして喜んでもらえたことが嬉しかった記憶は無いだろうか。または、子どもがやたらと家事を手伝いたがったりした覚えはないだろうか。人は本能的に他者に喜ばれることに喜びを感じる。家業が他者に喜んでもらえるものであることを子どもが実感できれば、おのずと興味を持ち、将来の仕事として選択することもあるだろう。家業以外でも、その仕事がどう他者の役に立っているのかを伝えるのも良いだろう。

    両親が望む職業のタイプについてのアンケートでは、理工系の仕事や専門的な仕事、資格や免許のいる仕事を子どもに望む傾向が強かった。恐らく、将来子どもが仕事で困ることが無いようにという思いから出た結果であると考えられる。これに対して、小中学校の頃の電気・機械、プログラミングやロボットの実験・実習の体験は理系選択に与える影響が大きいという調査結果が出ており、将来子どもに理系へ進んでもらいたいと考える保護者は、小さなころから博物館などで催されている体験型学習や子どもの理系への興味を引き付けつつ、一緒に楽しんで科学への不思議を共有すると良いかもしれない。

    最終的には子ども自身が興味を持った方向に進んでいくが、幼いころからの体験や情報が将来に大きく影響を与える。できるだけ多くの体験を積ませることが重要で