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  • 評定平均の算出方法と将来への準備

    公立・私立高校の入試がひと段落し、多くの中学3年生は卒業と入学の準備に入り人生の門出を華々しく迎えている時期である。しかしながらその陰で翌年、翌々年の入試に向けての準備が始まっている。

    入試についての情報収集は早ければ早いほど良い。今ではネットで高校受験に関する情報は多く出回っており、地域や偏差値によって自分の子どもがどこの高校に行けるのかなどを容易に調べることができる。どこに行きたいかという生徒本人の希望ももちろん重要であるが、どこに行けるのかという根本的な問題を解決する必要がある。

    入試に向けての指標となるのは偏差値であるが、それと併せて重要なのが「評定平均」である。

    評定平均とは各教科の中学3年間における成績(実際は中学3年の1学期までの成績が基準となる)を5段階評価にして平均した値の事であり、この数値が推薦入試の際などに選考基準として利用される。

    計算方法は、中学1年から3年の1学期までの成績を全て足し、学期数の合計で割る。3学期制の学校で数学の成績を例にすると、1年の1学期から3学期まで全て2で、2年の1学期から3学期まで全て3、そして3年の1学期が4の生徒がいたとする。
    そうすると、この生徒の数学における評定平均は下記の式から2.7と算出することができる。
    (2+2+2+3+3+3+4)/7=2.7

    成績評価が10段階の学校の場合には、成績を2で割った数値を用いて計算を行うのである。また、2学期制の学校では割る値が5となるので留意されたい。そして、これら算出した各教科の評定平均のさらに平均値が「全体の評定平均」となる。

    評定平均は中学1年の頃からコツコツと積み上げていくものであり、3年時に急に向上させることができない。そのため中学進学初期からしっかりと勉強を積み重ねていない生徒が中3になり急に進路決定を迫られた際に、実は既に希望する進路の道が険しくなっているというのはよくある話である。

    さらにこの評定平均には1つの大きな事実がある。それは、「成績は一気に2段階上がることは無い」ということである。

    例えば1学期の数学の成績が1の生徒がいたとして、2学期に定期試験の点数が良くても成績が一気に3に上がることはまず無いのだ。

    学校の成績は定期試験だけで決定されるものではなく、授業態度や提出物による点も大いに加味される。そういった点が考慮されるためか、成績の評価が1から3以上、2から4以上、3から5に急上昇するという例はまず無いのである。

    中学2年生の場合は、次の3年次1学期のみが評定平均に影響を与える成績なのである。次の成績で全ての成績を1以上あがればボーダーラインに乗るといった場合は、まず厳しいと考えて欲しい。成績は1学期に1ずつしか上昇しないと考えて欲しい。

    中学2年の後半でメキメキと実力を付ける生徒も多くいる。しかしながら学校の慣習を変えることは非常に困難である。現在の評定平均をしっかりと考慮した受験準備を進めていただきたい。

    新中学1年生・2年生となる子どもがいる保護者の方には、1年の1学期から評定平均の査定は始まっていることをしっかりと念頭に置いて将来の受験対策を進めていただきたい。
    もちろん、子どもがどういった仕事をしたいのかという将来への展望も含めて、子どもにとって最善の道を指し示してあげてほしいと切に願う。