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  • 1年1学期から始まる内申点換算

    新年度を迎えてそろそろ1か月が経過する。多くの中学校では5月末から6月にかけて定期試験が行われる。学校によっては、1学期は中間テストを行わずに期末テストを7月に行うケースもあるが、中学生は夏休み前までに必ず1度はテストを経験することになる。特に今年から中学校に進学した新中学校1年生は初めての定期テストを迎える。この定期テストの成績を受けて「うちの子の成績が危ないらしい」と多くの保護者が気づき、家庭教師や塾を検討する家庭が増えてくるのである。これは例年繰り返される恒例の流れなのだが、実はこの1学期の成績から内申点の換算が始まっているため、【定期テストが行われる前からの学習】が非常に重要なのである。

    内申点とはそもそも何かというと、子どもの学力を数値で示したものであり、通知表に記載されている数値を基に換算されている。国語・数学・理科・社会・英語・美術・技術/家庭科・保健体育・音楽の9教科全ての数値を足したものが「内申点」として換算されるのである。そして、この内申点は高校受験に非常に大きな影響を与えるものなのだ。東京都の高校受験では筆記試験により行われる学力検査と、中学校時代の成績等を参考にする調査書の2つを用いて合否判定を行う。2016年度の高校入試からは学力検査と調査書の比重を7:3とすることを決定した。つまり学力検査でどれだけ良い点を取っていても、調査書の内容が悪ければその分が減点され、合格に届かない可能性があるのだ。そして、この調査書の内容は内申点を基にしているのである。計算方法は先述の通り9教科の合計だが、換算方法が都道府県ごとに若干異なっているので注意が必要である。特に東京都は新しい方式での換算を行うことになっている。国語・数学・理科・社会・英語の主要5教科は今まで通り通知表の数値を合計した値になるのだが、それ以外の4教科については、合計の数値をさらに2倍することになったのである。つまり、今まで以上に主要5教科以外の教科の評価が重要になってくるのである。実技4教科については当日行われる学力試験に組み込まれることは無いため、実際の中学校生活の中での活動を評価するために内申点で測定することに重きを置いた結果であると考えられる。この変化は非常に重要であり、実技4教科のテスト結果はもちろん、授業中の態度や提出物といった日常の生活も気を引き締めてとりかかる必要がある。
    ※各都道府県ごとに換算の仕方が異なることがあるので、進学先の都道府県の換算方法をあらかじめ調べることをお勧めする。

    内申点の重要性は先述の通りであるが、9教科の成績については早い段階での学習が非常に重要となっている。特に中学1年生の1学期は英語と数学の基礎となる単元を着実に押さえなくてはならない。ここでつまずいてしまうと、これから3年間で挽回するのは難しくなってしまう。そうならないためにも、子どもが今の時点で分からないところがあったり、勉強が難しいと感じていたりするようであれば早急に手を打たなければならないのである。また中学2年生の夏頃から受験を意識しだす子どもや保護者も多くいるが、こちらも1学期のテストから対策をとらなければいけないケースが多い。内申点に使われる成績表の数値であるが、「一気に2段階上がることは無い」という性質がある。例えば、数学の成績が3の生徒が次のテストで100点をとったから一気に5まで成績が上がる、というようなことは起こらないのである。同様に成績が1の生徒が一気に3に上がる事も無いのだ。成績は1学期に1つずつしか上昇しないのである。そして高校入試の内申点は高校3年生の2学期の時点のものが主に使われる。つまり、ある中学2年生の数学の成績が1学期に1だったとしよう。2学期に必死に勉強をしてテストで良い成績を出したら成績は2になる。そして2年の3学期には3となり、3年生の1学期に4、そして内申点の最終評価となる3年生の2学期にやっと5の評価をもらえるのである。これらを踏まえて考えると、中学2年生の1学期で成績をしっかり上げておくことの重要性が分かるだろう。例では順調に成績が向上すると仮定しているが、中学2年生の段階で1という評価をとっているということは、基礎の部分でつまずいている可能性が非常に高く、1学期ごとに評価を上げるのは正直難しいだろう。しかし少しでも早く学習へ取り組み直すことでいくらでもリカバリーはきくので、今までの成績を確認し、子どもがちゃんと高校へ行く意思があるのならばテスト前に学習の取り組み方を変えるのが良いだろう。

    中学1年生は学校に慣れることに時間を割き、部活を頑張れば良いという考え方もあるだろう。しかし、入学から2年後には全ての子どもが受験期を迎えるのである。いざ受験となったときに子どもたちの希望に適う学校へ行くための学力を身に付けさせてあげることも保護者の役割である。また、内申点を使った評価というシステムがある以上、中学1年生の今の段階からしっかりと学習をさせてあげることも必要だ。テストの成績を見てから家庭教師や塾を探すよりも、子どもが学習でつまずく前に勉強面のケアをしてあげることを考えてみることをお勧めする。