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  • 4年後に始まる新しい大学入試問題の例題公開 偶然の正答激減へ

    文科省は平成32年に実施する「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」のマークシート式問題の例題を公開した。公開されたのは物理と世界史の2教科。
    現行のセンター試験との大きな違いは回答の選択肢であり、偶然性を排除し、しっかりとした知識を持っていなければ回答できないような形になっている。計算問題の場合、センター試験では回答が1つであるが、新テストでは小数点以下や累乗の値もそれぞれ別に回答する形式に改められ、これにより偶然の正答率が格段に下がることとなる。また、個々の知識ではなく異なる単元を横断したような問題形式となっている。

    世界史の問題では複数の歴史的事柄についての資料を読みとき、多角的な考察が必要な問題となっている。正答も1つだけでなく複数あったり、正答の組み合わせを回答させたりと、世界史でも偶然の正答率の減少が図られている。さらに、生徒4人の議論の中で他者の仮説の根拠を回答する問題もあるなど思考が試される問題が盛り込まれている。

    新しいテスト作りを行っている高大接続システム改革会議は、知識型から思考型への転換を狙っている。今回の例題開示はまだ「たたき台」としての色合いが濃く、今後さらに改良が進むと考えられる。例題は回答の複雑化による正答率減少が図られているものの、まだ思考型の問題にする余地があり、改良が進むだろう。
    現在ではセンター試験の問題パターンを解くための学習が多くの学習塾等で行われているが、新しい入試では、そういった従来のパターンを打破し、持っている知識の活用・応用が試されることが増えるだろう。

    保護者の方々も4年後に始まる新しい入試制度へ向けて考えを巡らせている方も多いだろう。現在高校生の世代では現行のセンター試験が保たれるが、浪人すると新しい入試制度に巻き込まれる可能性がある。そうなったときにパターン化問題を解く練習を重ねていると、翌年の再チャレンジが困難なものになる。

    思考は知識よりも積み重ねが重要である。小学校・中学校と、より早い段階で知識思考力の強化が必要となる。塾でも家庭教師でも、知識をただ詰め込ませたりテストの回答パターンを教え込んだりするだけの学習では、4年後に迫る新しい大学入試に対応できなくなる可能性が高く、社会に出てからの応用もできないだろう。