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  • 東京で依存症予防シンポジウム ~新学期前に依存症を脱するために~

    3月16日に東京にある文部科学省にて、「依存症予防教育推進シンポジウム」が開催された。これは、薬物やインターネット、ギャンブルなどの様々な『依存症』が社会問題となる現代において、将来的な依存症患者を減らし、青少年の健全な育成を推進することを目的として開催された。依存症の仕組みや様々な依存症の症状、そして依存症予防教育についての講演やパネルディスカッション等が行われた。

    子どもにとって脅威となる依存症としては主にネット・スマホ依存や親子間や恋人間における依存である。ネット・スマホ依存も人間関係における依存も両者ともに健全な成長の妨げになることが往々にしてあり、場合によっては不登校や引きこもりの原因となる可能性がある事から、予防教育の必要性が高まっている。

    依存症に陥りやすい状況としては、自己実現の未達成が主な要因となる場合が多いと言われている。まだ依存症の根本的なメカニズムは解明されておらず、原因は特定されていないものの、「自分に満足できていない」や「自己承認欲求が満たされていない」、「孤独感を感じている」、「劣等感を感じている」といった内容が主な要因ではないかと考えられている。どれも自己実現が達成できていない事や、自分に自信が持てないような環境であることが起因している。

    人には誰しも大なり小なりの『承認欲求』というものがある。これは「他者に自分を認めてもらいたい」という欲求であるが、それが満たされない状態であると人は不安定になり、自己承認欲求を満たせない代わりの欲求不満解消方法を探してしまう。

    例えばSNSやゲームにハマってしまうようなケースでは、SNS上で見知らぬ人とやり取りをしていることで、その人が自分を認めてくれているという感覚に陥ることがあり、それにより自己承認欲求が満たされることがある。ゲームでは、仮想の自分の分身が短時間でレベルアップしたり、レアなアイテムを手に入れたりすることで、現実では得られない自己実現の成功を仮想体験できることで欲求が満たされる。

    恋愛依存に陥るケースでは、自己承認欲求が満たされない状態でも恋人からは認めてもらえるという感覚から、その人といることだけに快楽を覚え、恋人以外の現実から目をそらしてしまう依存状態に陥ってしまうのである。

    どの依存状態も自己実現ができていない状態の代替物に依存してしまうのである。そして依存することで現実から隔絶し、自己研鑽を怠るようになり、ますます現実の中に自分の居場所を感じることができず、さらなる劣等感や孤独感を感じ、また代替物を求めてさらに依存状態が深まってしまうのである。

    依存症を脱するには、まずは自分自身が依存症に陥っていることを自覚する必要がある。そして自信が持てるようにならないとダメなのである。

    現実の世界で様々な人と出会い、人間関係を構築することが重要である。そしてかかわった人に評価してもらえるよう、しっかりと自己研鑽を積み、現実世界で本当に認めてもらえることが重要である。そのためにも子どもの頃はしっかりと勉強やスポーツといったもので自信を持てるようになることが重要である。

    新年度まで残り2週間余りとなっている。春休みの間に依存症から脱するためには、まず依存症に陥っている子どもは自覚していないケースもあるので、しっかりと自覚させる必要がある。そして次に自信が持てるように少しずつでも良いので現実世界での自己実現をさせてあげよう。勉強が苦手でも、簡単な問題をクリアさせてショートステップアップさせることで、少しずつでも自信が持てるようになる。保護者が常に勉強を見るのが難しければ家庭教師にお願いしても良い。その場合には子どもの状態をしっかりと伝えることを忘れてはいけない。スポーツに打ち込ませてみても良いだろう。子どもは短い時間が驚くほど成長するものである。勉強でもスポーツでも自信が持てる分野があれば、依存症に陥ることなく、健全な成長を遂げてくれるだろう。