• 基礎知識

    東京の家庭教師一覧

  • 「電子メディアとの付き合い方 学習ノート」が公開されました

    鳥取県ケータイ・インターネット教育啓発推進協議会は、子どもたちが主体的に電子メディア機器の使い方などを考えられるよう、「電子メディアとの付き合い方 学習ノート」を作成し、公開している。このツールを活用して、家庭内でインターネットやスマートフォン等の「電子メディア」が持つ危険性についても考えてもらいたいとしている。

    近年はあらゆる情報が電子データとして飛び交っており、ネット上の情報を取得するツールもパソコンやスマートフォンに限らず、Nintendo3DSやPS Vitaといった携帯ゲーム機からネットに接続ができるようになった。このように様々な電子情報を取り扱えるメディア(手段・媒体)が増えており、そういった電子メディアの取り扱い方について考える必要が出てきているのである。

    電子メディアには、即座にいろいろな情報が得られるという利点があるものの、その利用には子どもを狙った犯罪や友人関係のトラブル、真偽が不確かな情報など様々な危険性が伴っており、自治体の教育委員会もネットトラブルへの対処法を考案している。その中でも、鳥取県で作成された「電子メディアとの付き合い方 学習ノート」は、ネット上のトラブルの事例や危険性が分かりやすく載っており、このノートを使うことで子どもと保護者の間でネットや電子メディアの取り扱いに関するルール作りをすることができるので有用である。

    鳥取県で作られたものであるが、ネットトラブルに関しては全国一律の問題であり、まだ電子メディアを持たせていない保護者も、将来的には必ず使用することになるはずなので、東京や都心部に住んでいる方にも是非見てもらいたい。本コラム最下層にリンクを貼っているのでアクセスしてみてほしい。

    「電子メディアとの付き合い方 学習ノート」は小学校低学年用向けのAノートと小学校高学年向けのBノート、そして中学生・高校生向けのCノートがそれぞれ用意されている。

    それぞれ子どもの発達段階に合わせて電子メディアを使用した際のトラブルが記載されており、子どもが、なぜトラブルが発生したのか、トラブルを起こさないためにも今後はどう改善したらよいのか考えられるよう問題が作られている。

    その回答に対して保護者が子どもと話し合い、トラブルに合わないためには家庭でどういったルールを作るかを話し合えるのである。

    インターネット利用率は年々低年齢層でも上昇の傾向にあり、小学校6年生で80.9%、中学2年生で86.2%、高校2年生で96.2%にも上っている。これから小学生からのプログラミング教育もスタートするため、さらに利用率が向上することが予想される。

    インターネット利用率が高まる中で、家庭内で独自にルールを設けているかという質問の回答では、子どもと保護者の間で大きな乖離が生まれている。

    小学6年生がいる家庭で利用ルールの有無に関してアンケートを取ると、「インターネット利用にルールがある」と答えた保護者が94.2%なのに対し、子どもは75.0%と19.2ポイントも差があったのである。この差は年齢が上がるごとに上昇し、中学2年生の家庭では保護者が90.3%なのに対し子どもは61.7%、高校2年生に至っては保護者が82.0%なのに対して子どもは37.8%と実に44.2ポイントもの差が生まれてしまっているのである。

    こういった調査結果から導き出されるのは、「保護者がルールだと思っていることを子どもはルールだと認識していない」という意識の乖離が考えられる。

    そういった意識の乖離を無くすためにも、「電子メディアとの付き合い方 学習ノート」は有効なツールである。このノートの中にはインターネットが持つ負の側面として、全世界発信されるリスクや情報が残り続けるリスク、ネット上の情報の信ぴょう性、文字中心のやり取りによって誤解が生じる危険性、ゲーム依存に陥る可能性が明記されている。

    これらのリスクや危険を回避するためにルール設定を行うという意思統一のもとでルール設定を行うので、保護者と子どもの間でルール設定をしたか否かの齟齬が生まれにくくなるのである。

    最近では特にLINEを使った際のトラブルも増えているが、そういったトラブルがなぜ起こるのかも学年に合わせてわかりやすく伝えている。

    これから夏休みが始まると、長期休暇の中で電子メディアを利用する時間が増えるかもしれない。電子メディアの利用に関してトラブルを防止するうえで、このツールを使って家庭内で話し合ってみてほしい。

    また、学生の家庭教師を雇っている場合は講師が直接トラブルにかかわった事例があるかもしれないので、家庭教師が持つ「生の話」を聞かせてもらうことで、子ども自身が身近な問題としてとらえやすくなるだろう。

    子どもの健やかな成長や早期の電子メディアとのかかわり方を決めるためにも、このツールを使うことをお勧めする。

    鳥取県教育委員会:電子メディアとの付き合い方 学習ノート