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  • 英語教員の最低スコアは英検3級レベル 家庭教師でも確認を!

    京都府教育委員会は今年度より、英検準1級以上を取得していない英語科の教員に対し、TOEICの受験を行うよう求めていた。その求めに応じて京都市を除く京都府内の中学校英語教員のうち74名がTOEICを受験し、京都府教委はその結果を公表した。

    その結果は驚くべきものであり、京都府が中学校教員の基準として求めている英検準1級に相当する730点以上に到達したのは74名中16名と、2割ほどしかクリアできなかったのである。中には300点未満(英検3級相当)のスコアしかとれなかった教員もいたのである。英語教員でありながら実際のコミュニケーション能力を図る試験で一定のスコアを確保できないのでは問題である。

    京都府の教員における結果であるが、東京でも同様の結果が出てくるのではなかろうか。専門家や現職の英語教員の中にはTOEICのスコアと実際の授業は関係なく、スコアを重視した評価は無意味とする意見も出ている。しかし私はそうは思わない。TOEICは実用的な英語でのコミュニケーション能力を測ることを目的としたテストである。英語も知識として知ることではなく、実用できることが目的なのではないだろうか。現在は実用性を無視して受験で合格するための英語学習となってしまっている部分もあるが、本来は国際化社会となった現代で様々な外国人とコミュニケーションを図れるように英語学習を行っているはずである。実用的なテストで点数はとれないが、実践的な英語コミュニケーション能力を伝えることができる教員などいるのだろうか。

    確かに学校教員は生徒の進路指導や生活指導、行事や地域との関わりあいなど仕事が多岐にわたり複雑化してしまっている部分もある。そのため実際には授業準備のための時間がとれず自身の英語力を培っていく時間が無いのかもしれない。しかし、授業の質を高めるためには自身の研鑽が必須だと考える。

    これは家庭教師も同様である。例えば、英検3級しか持っていない家庭教師に安心して授業を任せることはできるだろうか。どうせなら英検準1級を持っている講師に教えてもらいたいと思うのが常ではないだろうか。特に家庭教師は学校の教員と異なり「勉強を教える」ということに特化する必要がある。それであれば、検定試験や公式なテストのスコアが高い方が優秀な講師である可能性は高い。

    もちろん教え方の上手い下手や、子どもとの相性というスコアとして見えない部分もあるが、教えるためにはその分野の知識を持っていることが大前提となるため、家庭教師選定では、講師が検定試験に合格していたり、一定のスコアを持っていたりすることを基準にしても良いだろう。

    英語はTOEICのスコアという分かりやすい尺度があるが、数学にも数検という検定試験がある。その他、様々な分野で検定試験が行われており、家庭教師に配属された講師にどういった検定試験を持っているのか聞いてみるのも良いかもしれない。

    京都府での取り組みでは英語教員に一定の英語スキルを持ってもらいたいという意図がありTOEIC試験を受けさせた経緯がある。現状の教員の多忙化の中では、教員が自身のスキルを上げ、より良い授業を組み立てることが難しくなっているのかもしれない。まずは教員の多忙化を解消できる取り組みを行い、そのうえで各教科のスキルを向上できるような補助を出すことで、子どもたちのより良い成長があるのではないだろうか。

    しばらくは教員の多忙化解消は難しいかもしれない。それまでは家庭教師や塾といったツールを使って子どもの学力向上に役立てるほかないが、早く教員が担当教科をより分かりやすく、深く教えられるように授業研究ができるような環境が出来上がって欲しいものである。