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  • 小1プロブレム解決へ向けて

    東京都では先週から今週にかけて小中学校、高等学校で入学式が挙行され、多くの子どもたちの新生活が始まった。

    前回は中1ギャップという問題点が、実は便利な言葉に過去からある問題が隠されていたことについて言及したが、今回は小学校に入ってから問題行動を起こしてしまう小1プロブレムの解決へ向けての取り組みや、家庭でできるヒントを紹介したい。

    ・小1プロブレムとは
    小学校に入学したばかりの小学1年生において、話を聞くことができない・授業中に座っていることができない・集団行動がとれないといった状態が長く続く状態のことであり、学校という環境に適応できない問題のことである。最近では学校に入ってからの改善策だけでなく、就学前の幼児教育や保護者のしつけといった面が問題発生に関係することが考えられている。

    ・小1プロブレムが起きる原因
    小1プロブレムを起こしてしまう原因は明確ではなく、児童ごとに異なっているが、多くの場合、子どもが幼稚園・保育園・認定こども園で培ってきた既成概念と異なる小学校という環境に適応できずに発生してしまうと考えられている。問題行動を起こすようになるきっかけというものは明確ではないが、富山県のアンケート調査によると、小1プロブレムが起きる原因となる要素として考えられているのが、「家庭のしつけが十分でない」・「児童に自分をコントロールする力が身についていない」・「児童の自己中心的傾向が強い」・「幼稚園・保育所が幼児を自由にさせすぎる」といった内容が多く挙げられていた。

    ・小1プロブレムに対する自治体の取り組み
    問題解消への取り組みとして、多くの場合、他者との協力関係を築くなど、人間関係をしっかり保てるようになる教育や、幼保時代から人間関係や社会性、規律を守れるような教育が求められてきている。最近では幼稚園・保育所や認定こども園と小学校の連携強化による子どもの学びの連続性を持たせ、幼児と児童が関わる機会の創出を行っている自治体もある。一部自治体の例であるが、品川区では小学校の空き教室を活用し、そこでの保育を実施したり、保育園児が小学校で児童と一緒に給食を食べたりすることで、小学校に早期に慣れさせる取り組みが行われている。また、足立区では幼稚園・保育園の職員と小学校の教員の交流と相互理解を図るために、お互いの職場見学を行っている。

    ・小1プロブレムの解決へ向けて
    自治体や文科省も小1プロブレムの解決策に対しては模索段階である。しかし、より多くの人との関わりを持ち、規律正しい生活を送ることで、学校という環境に慣れ、学習も落ち着いて取り組めるようになることが徐々に分かってきている。小学校就学前に、集団行動に慣れさせ、落ち着いて机に座り勉強する習慣を少しずつでもつけることが重要である。小学校就学後でも、家庭内で取り組みを行うこともできる。まだじっと座席に座ることができない場合でも、家庭教師を使うことで学習への取り組み方を徐々に身に着けさせることができる。

    この時期になると悪質な家庭教師業者が少しでも多くの家庭から教育費をだまし取ろうと営業をかけてくるだろう。基本的に教材を一括で購入させる家庭教師や塾は悪質なケースが多い。教材だけを購入させたら、あとは成績が伸びようが伸びまいが関係ないのである。そういった業者は得てして口がうまく、子どもも乗せられやすく、その姿勢を見た保護者はうっかり契約をしてしまうケースがある。保護者は子どもの一時的な熱意だけでなく、継続的な学習を見守らなければならに。一括で教材を購入させて来るような家庭教師業者は、ひとまず回答を保留し、帰ってもらおう。家庭教師も子どもとの相性などによって成績を伸ばすのに苦労することがある。しかし、それに対して講師の変更や講師自身の創意工夫によって学力の向上をしようとするからこそ、教材を購入させるのではなく、月々の月謝という形での契約をするのである。

    小1プロブレムの改善だけでなく、本来の目的である学力向上に対して、本当に雇う価値がある家庭教師をしっかりと見定めてもらいたい。