• 基礎知識

    東京の家庭教師一覧

  • 「音」が学習に与える影響

    人は聴覚から多くの情報を得ているが、音はただ情報を伝えるだけのものではなく、人の精神にも大きく影響を与えることが分かっている。例えば、静かな森の中で小鳥の囀りを聞いていると心が安らぎ長くその場に留まりたいと思うかもしれない。反対に工事現場の近くでは騒音に悩まされ、1秒でも居たくないと思うだろうし、絶えず車が走り行きかう所や、多くの人が騒がしくしている環境では落ち着いて作業ができないはずである。

    アメリカで行われた調査結果によると、周囲の人が慌ただしく作業をする音が響いている職場では、作業効率は66%も低下するという報告がなされている。対照的に、鳥のさえずりや自然の物音を鳴らした環境下では、物静かな環境と比較して作業効率が約3倍にも向上したのである。これは驚くべき結果だ。

    子どもの勉強効率が下がっているなと感じたら、子どもが普段勉強している環境の音を調べてみることも検討して欲しい。東京など都心や交通量の多い所に住んでいる場合や、車の行きかう音が絶えず聞こえるような塾に在籍している場合は要注意である。塾の場合には授業を行う教室だけでなく、自習室の音が気になるか子どもに聞いてみてほしい。オープンオフィスと同じように同級生が多くいるような環境であれば、ページをめくる音やペンが走る音もたくさんするだろう。そういった雑音が子どもの学習効率を下げ、成績が上がらない原因なのかもしれない。騒がしい環境下での学習も作業効率と同じように6割も低下しているとしたら、学習進度が大きく下がることが分かるだろう。反対に音による効果で学習効率が3倍に引き上げられたら、これは成績向上に大きな効果を期待できるだろう。

    塾で周囲の音が気になってしまうようであれば、家庭教師を利用することをお勧めする。家庭教師なら同級生がたてる様々な音の影響を受けることなく、安らぐBGMを流すことができるからだ。

    周囲の音を気にせずに勉強できる子どももいれば、雑音が無い状況を望む子どももいる。中には音楽をかけながら勉強をしたという経験を持っている方もいるかもしれない。音に関する捉え方は人それぞれだが、明確に調査データとして作業への効果が示されている以上、教育環境の中に「音」という要因は無視できないものとなっているはずである。

    東京を中心とする人口密集エリアでは、交通量も多く様々な音に囲まれていることが分かる。これから年末にかけては広い範囲で年末の道路工事が行われる。寒い時期に窓を開けて勉強することは少ないだろうが、冬の澄んだ夜の空気では遠くの音まで響き渡るものである。教育に力を入れている保護者は多いが、音にまで気を配る人は意外と多くない。子どもの学習効率を向上させたいと考えているのならば、子どもを取り巻く「音」の環境にも耳を傾けると良いだろう。