• 基礎知識

    東京の家庭教師一覧

  • 国公立大学受験で長文の記述問題出題へ

    2020年度から始まる新制度の大学受験において、国公立大学を受験する際には、長文の記述式問題が出題されることが決まった。これは、国語や英語に限ったものではなく、理科系や社会系の教科においても適用されることが検討されている。

    現在行われている大学入試センター試験では全問マークシートであり、全く分からない問題でも、選択肢を選びさえすれば正解する確率がある問題もある。解答候補が既にあるため、場合によっては消去法で正解を導くこともできる。しかし記述式問題では受験生の知識や思考力、文章表現力が求められることとなる。

    「ゆとり教育」による学力低下が指摘されてから文部科学省は学力や思考力の向上に力点を置いており、入試では生徒の思考力や表現力を測るための試験を課すように新しい受験制度の構築を進めている。その一環として国公立大学の受験における長文記述問題が提起されたものである。

    あと4年後に実践される取り組みであるため、現在中学3年生の代から新しい大学受験制度がスタートすることになる。そのため中学3年生以下の子どもを持つ保護者の方々は今から長文読解と記述解答に子どもを慣れさせる必要がある。それぞれ一朝一夕に身につくものではないため、できる限り早い時期から取り組む方が良いだろう。

    長文読解はとにかく文章を読む習慣をつけることが身につくための早道である。子どもが小さい時は読みやすい本を与えるのではなく、子どもが興味を持つ本を与えるのが良いだろう。読みやすくても内容に興味が無ければ子どもは本を読まない。しかし興味さえあれば、文章の意味が100%分からなくとも読み進められるものである。知らない言葉は教えてあげれば良いし、辞書を与え、使い方を教えれば語彙力の向上にも大いに役立つ。小学生なら文章理解を完璧にするというのではなく、単純に文章を読むことに慣れ親しむことに重点を置いた方が良いだろう。

    中学生以上になると学校の定期テストもあるため、本格的に勉強のための長文読解を行うと良い。「長文読解」と言うと国語や英語の試験で使われるというイメージが持たれがちだが、将来的には様々な分野で長文を読み解く必要性に迫られることになる。文系でも理系でも研究職では文献を読む必要に迫られることは非常に多い。中学生以降となると、理屈っぽくなり勉強の必要性を知りたがる子どもも増えるため、そういった子どもに対しては将来の仕事で文章を読むことは必須であることを伝え、将来必要なスキルを養っていることを説明して勉強するよう促してあげると良いだろう。むろん、小説などの勉強外の読書も非常に効果的である。子どもの読書に対しては費用を惜しまず投資してあげて欲しい。

    簡単に説明すると、語彙力とは「言葉の意味を多く知っている力」であり、文章理解力は「一定の時間内で文章の意味を理解できる力」である。多くの言葉を知っており、より早く文章の意味を理解できれば、それだけ早く問題に取り掛かることができるので、早い時期から文章を読むことに慣れさせ、語彙力・文章理解力を向上させてあげる環境を整えると良いだろう。

    東京都教育委員会は「言語能力向上推進事業」を行っており、児童・生徒の言語能力の向上から、思考力・判断力・表現力の育成を目指している。都立高校では多くの実践も行われており、これからさらに活動が増えていくのかもしれない。大学受験を見据えて文章読解に苦手意識を持つ子どもならば家庭教師等を利用して言語力や文章理解力の向上を図るのも良いだろう。

    家庭で文章に親しむ環境を作り、家庭教師等で勉強のための文章読解力を高めることで、受験対策だけでなく、将来的な「生きる力」を育むことができるだろう。