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  • 海外留学生倍増計画 トビタテ!留学JAPAN

    文部科学省はトビタテ!留学JAPANというプロジェクトを2014年よりスタートし、海外留学志向の学生を増やす施策をとっている。このプロジェクトは東京オリンピックが開催される2020年までに、海外留学生を2014年時の倍となる高校生・大学生併せ18万人を目指すものである。

    各国の留学生に関する調査結果では、2004年以降、日本以外の諸外国における若者の海外留学生数は増加を続けている。しかし、日本のみ年々減少を続けており、日本人の若者は内向きであるという報道がなされた。日本人の海外留学生の人数はピーク時の2004年に82,945名だったが、2011年の調査段階では57,501名と25,000名近くも激減しているのである。

    日本人の海外留学生数が減少しているのは、少子化や経済的理由、そしてキャリア形成の課題があるからではないかと推測される。「東京大学国際化白書」の中には、海外旅行を見送る要因として「経済力」や「在学期間延長の可能性」といった、金銭的なリスクが上位にあり、経済的負担により海外留学への意欲が抑えられていることが考えられる。また、就職活動への懸念点も挙げられており、海外留学を行った後のキャリア形成に見通しが立たない点も留学志向を抑えてしまう要因となり得ることがうかがえる。

    子どもの数自体が減っており、学生の母数そのものが減少していることも留学生数の減少に関わっていることが考えられるが、留学を希望する学生へのアンケート結果の中には留学に対する期待もある。

    【留学に対する期待】
    1.友人や新しい人とのつながりをつくることへの期待
    2.語学力向上や語学習得への期待
    3.異文化理解、日本と他国の文化の違いを知ることへの期待
    4.現地で観光・行事に参加することへの期待
    5.海外で新しいチャレンジができることへの期待
    6.自己の精神的成長および将来の選択肢を広げることへの期待

    上記のように、自己の成長に関わることや新しい体験への期待を持っている学生もいることが分かる。これは文科省が高校生を対象に行ったアンケート調査でも似通った回答が出ており、高校生・大学生ともに海外留学を通して自己研鑽できることを期待していることがわかる。

    また、日本の様々な企業も海外留学生を受け入れたいと考えており、多くの企業や団体がトビタテ!留学JAPANに寄付を行っており、広い知見と語学力を兼ね備えた人材を欲していることが見て取れる。さらに、企業や財団法人など、国や自治体とは異なる団体が個別に留学生へ奨学金を出している事例もあり、特にグローバル化を進める企業ではこの流れは顕著である。

    学生としては海外留学経験による留年や、それに併せた就職への不安もあるかもしれない。しかし、グローバル企業では海外留学の経験は非常に大きな価値を持ち、採用に有利に働くケースもある。

    留学を希望している高校生や大学生で、経済的な事情から断念している場合はぜひ奨学金を活用してほしい。「独立行政法人 日本学生支援機構」のサイト上では、海外留学奨学金検索サイトが準備されている(https://ryugaku-shogakukin.jasso.go.jp/scholarship_abroad/page?action=swfglsearchjasso)。このサイトでは、高校以下から博士課程以降までの課程や、留学希望国、専攻する分野を絞り込んで、希望に適う奨学金があるかを検索することが可能である。中には返済不要の給付型奨学金が掲載されていることもあるため、定期的にチェックしてみると良いかもしれない。

    留学に踏み込めない学生の中には、海外に1人で行くことや、現地の生活や文化に対する不安を持っているケースも多い。実際に行ってみなければ分からないが、海外留学経験者に実際の話を聞いてみるのが良いだろう。

    経験者の話を聞ける機会としては、学校で交換留学などの制度を持っている場合は、上級生や卒業生から話を聞ける機会があるだろう。学校で留学の制度化がなされていない場合は、身近な人に聞くのが良いだろう。家庭教師の中にも留学経験者はいることが多いので、もしも子どもを受け持っている講師が留学経験者ならば本人が経験した話をしてもらえると非常に参考になるだろう。

    受け持ってもらっている家庭教師が留学経験者でなくとも、家庭教師本部には経験者がいる可能性がある。本部に連絡をとってもらい、留学について聞く機会を設けてもらえないか聞いてみるのも一つの手だろう。学生講師の場合は、先輩や同級生などに留学経験者がいる可能性も大いにあるので、質問事項などを間接的に伝えてもらうのも良いだろう。気になる点を手紙にして渡せば、決してむげにはされないはずである。

    留学は異文化に飛び込み新たな経験を積むのに最善の場所であろう。不安も大いにあるだろうが、新たな経験を積んで人として成長できるまたとない機会である。企業でも海外留学経験者を積極的にとりたいと考えている企業もある。留学期間によっては学校を1学年余計に行わなければならず就職に不安を持つ場合があるかもしれない。しかし、ただ1年間を普通に日本で過ごすよりもさらに大きく成長できる機会を経た人間を、しっかりと見る目のある企業が見逃すはずがない。

    東京都では多くのサポート機関もあり、他県と比べて留学に関する知識が入り込みやすい環境も整っている。自分自身の成長のためにも、子どもたちには積極的に海外留学を経験してもらいたい。