• 基礎知識

    東京の家庭教師一覧

  • 受験で遠方に宿泊する際の注意点

    ついに受験シーズンも本番に差し掛かり、中学受験・高校受験・大学受験と、あらゆる受験生が慌ただしく動く時期になってきた。中学受験や高校受験では遠方に行くことは少ないかもしれないが、大学受験ともなると遠方への受験も出てくることだろう。

    東京都や埼玉・千葉・神奈川といった東京都近郊の地域は非常に人口が多いため、比例して受験生の人数も多くなっている。そのため、大学側も東京の受験会場を設置しているところも多く、わざわざ大学のある道府県へ赴いて受験をすることは少ない。しかし、一部の学校では東京会場を設置していないこともあったり、公共交通では東京の受験会場に間に合わなかったりする場合、受験生や保護者は受験会場近くの宿泊施設を利用することになる。しかし近年、多くの宿泊施設が取りづらい状況となっている。その原因は大きく2つあり、海外旅行客の増加と、大型施設の閉鎖に伴うイベントの集中によって引き起こされているのである。

    海外から来日する外国人観光客数は年々増加の一途をたどっており、官公庁の調査によると2014年には1,341万人であったが、2015年には1,974万人に達しており、2020年の東京オリンピックへ向けてさらなる増加が見込まれている。それに伴い、東京に限らず、全国的に宿泊施設が足りなくなってきているのである。東京をはじめ、京都や大阪などの観光客が多く押し寄せており、宿泊施設のひっ迫が大きな問題となっている。これを解消すべく民泊に関する自治体の取り組みも進み始めており、東京都大田区では全国に先駆けて民泊に関するガイドラインの策定が行われた。このように海外旅行客数の激増により多くの外国人観光客が宿泊施設を利用するため、受験生が宿を確保するのが困難となっているのである。

    もう1つの問題が、コンサートホールなどの相次ぐ閉鎖によるイベント施設の減少と、それによって発生するイベントの集中化である。老朽化や東京オリンピックを目指して2013年ごろより様々なイベント会場の解体・閉鎖が相次いでいる。東京だけも国立競技場や渋谷公会堂、渋谷AXといったイベント会場が使用できなくなっている。その他にも多くの会場が閉鎖・解体されたことにより、音楽イベント等を行う場所がなくなってしまっているのである。それによって他の会場にしわ寄せが起きており、コンサートなどのイベントがある際に局地的に人が集中してしまうことがある。そしてイベントが受験と重なってしまうと、イベント参加者が宿泊施設を押さえてしまうため、受験生が宿泊施設を確保することが困難となってしまうのである。

    上述した外国人観光客とイベント参加者の流入によって、地域と日程によっては宿泊施設を獲得するのは非常に困難となってしまうのである。実際に福岡県では国公立大学の二次試験が行われる2月25日・26日にライブイベントが重なり、宿泊施設が確保できない受験生が多くいるという報道がなされている。こういった問題に対抗するためには、早い段階で受験先の宿泊施設を確保するほか無いのである。これに関しては、受験生本人よりも保護者の協力が重要である。

    今後は同様に宿泊施設が確保できないということが発生するかもしれない。特に高校生までは遠方に旅行以外で宿泊する機会を持つ人は少数だろう。受験での遠征は旅行とは異なり、受験会場までの経路が分かりやすい事や移動時間が短いことが必要である。そういった経験をすることはあまりないため、家庭教師や保護者といった、身近な受験経験者に体験談や注意事項を聞くと良いだろう。特に家庭教師の講師は自身の体験だけでなく、かつて受け持った生徒の話も蓄積しているため適切なアドバイスをもらうことができるだろう。

    国立大二次試験も1か月を切り、多くの受験生は佳境にはいったことだろう。翌年度以降の受験生も、今の受験生の姿を見て気を引き締め頑張ってもらいたい。