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    東京の家庭教師一覧

  • SNSの利用方法に関する教育がスタート

    LINEと東京都が共同で「SNS東京ルール」の策定へ向けて動き出している。近年の急速なSNS発達において、子どもたちへ向けてSNSの適切な使用や理解を促すのが主な狙いだ。

    SNSに関するトラブルとして、東京都小金井市でアイドル活動をしていた女子大生が刺傷される事件が発生した。かねてよりアイドルのファンであった容疑者がTwitterなどを通してたびたびコンタクトをとっていたようである。やがてプレゼントを贈るなどの行為へ至り、その返報が無いことを逆恨みしTwitterに罵詈雑言を書き込むようになった。そして、悪意が極限まで高まりライブ会場前で待ち伏せしていた容疑者が被害者を刺傷に至ったのである。ネットストーカーによる陰惨な事件であるが、この事件で重要なのは「ネット」を利用して犯行に至った経緯であり、これはアイドルだけでなくどんな人にも起こり得る事件だという点である。SNSの利用にまつわるトラブルとして、LINEを使ったイジメだけでなく、中高生ユーザーの多いTwitterの危険な利用方法により犯罪に巻き込まれてしまうことがあるのだ。一部地域や学校では、SNSを使ったイジメへの対処や教育を進めていたが、さらに踏み込んだところでは、Twitterなどの適切な利用方法を指導する学校も出てきている。まだそういった取り組みがされていない学校がほとんどなので、家庭での教育が現段階では重要だろう。

    今回の事件では「アイドル」という特異な存在が狙われたわけだが、被害者はライブ前にブログで新宿にいたことを報告し、Twitterと連動していたためその情報はTwitterを監視していた容疑者も知ることができただろう。これからライブに向かう旨が記されていたので待ち伏せは容易だったはずだ。このようにSNSを利用して「自分の現在の居場所を発信する」という行為は非常に危険を伴うことがあるのである。

    子どもたちは自分の情報を発信したがる。友人との遊びや家族旅行など、様々な情報を発信するが、その中で自分自身や友人の写真が映り込むことで、不特定多数の人に存在を認知される。その中にはいかがわしい考えを持つ人間がいた場合、SNSで発信された情報から家を特定することは、意外と難しくないのである。たとえば地元の駅や名所を紹介したり、出身学校を記載したりしているSNSもある。そこを辿ればおおよそどこに住んでいるのかまでは特定できるだろう。「現在どこにいるのか」という情報を発信した場合、その近辺を探せば本人に遭遇できる可能性は飛躍的に上がるのである。こういったルートでネットストーカーを呼び寄せてしまう懸念もあるため、様々な自治体や学校でSNSに関する知識や理解を伝える教育が少しずつ広まっているのである。

    保護者の子ども時代にはSNSというものが無かったため、保護者も子どもたちにどう使用方法を伝えるか難しいというケースもみられる。そういった方のために、子どもに最低限伝えるべき情報をお伝えしたい。

    1.位置情報は「全て終わったあと」に公開する
    2.自宅が特定されそうな情報は出さない

    この2点が重要だ。子どもはとにかく今すぐの情報を発信したがるが、これが一番危険である。発信したくても、まずは一回家に帰ってから、「今日はここで遊びました」という形で発信した方が安全性は格段に変わるのだ。そして、通っている学校や近所の公園など、自宅の近くやよく行く場所の発信は自宅の特定につながるので控える。特に盲点となるのが、自宅から見える景色の写真の発信である。目印となる建物や太陽や月など方角が分かるものが写っていると、それだけでGoogleマップなどから自宅を絞り込まれてしまう。これらの情報をSNS上にオープンに出さないことで犯罪に巻き込まれる可能性が大きく下がるだろう。

    SNSは使い方さえ守れば非常に有効なツールである。しかし、使い方ひとつでネットストーカーを呼び寄せるものになってしまう危険性も孕んでいる。学校でのSNS教育が充足しているとは言い難い環境ではあるが、高校面接でSNSの使い方についての質問をされたケースも出てきている。素行を知る上では今後、さまざまな学校でもSNSに関する調査や使い方の確認が出てくる可能性は大いにある。今のうちから家庭でしっかりとルールを決めて、正しい使い方を教育しておいた方が良いだろう。