10月29日、小中一貫校における教員免許の在り方について中教審教員養成部会が議論した。議論の結果、小中一貫校における免許状に関しては「小学校教員免許状と中学校教員免許状の併有を基本とする」との対応方策を決めた。
免許状の取り扱いに関しては当初下記の3つの案が出された。
1.小学校、中学校および小中一貫教育学校(仮称)に対応した免許状の創設
2.小中一貫教育学校に対応した「小中一貫教育学校免許状(仮称)」の創設
3.小学校教員免許状と中学校教員免許状の併有
上記3つの案の中から3.が採用された形である。中教審教員養成部会は3.に至った理由として、「小学校および中学校教員の免許状併有者の数は十分とはいえないものの、一定数は確保できる。免許状併有の促進策が一層講じられることが見込まれる中では、新たな免許状を創設する場合よりも機動的で迅速に人員の確保が可能」と述べている。
今後は、教員免許制度の改革や教員の養成・採用・研修、また各々の充実方策について総合的に検討し、2015年夏頃までに「最終まとめ」を公表する予定である。