「スマホは午後9時以降は親が預かる」
昨年の今頃、愛知県刈谷市の小学校・中学校で決めたルールだ。
このルールはあくまでも任意の取り組みとなっており、強制力はないものの、保護者には好評で全国の自治体に広がろうとしている。
好評の理由は「子どもに注意しやすくなった」から。そして、「ルールだよね?」と言えば素直にスマホを置いていく子が多くなり、特別な強制をしなくても子供たちが自主的にルールを守ろうとするからだ。
刈谷市立雁が音(かりがね)中学校3年生の石坂康輔君宅では母子で話し合い、午後10時までに台所の充電器にスマートフォンを置くこと約束をした。
午後10時としたのには理由があり、その理由とは康輔君は週に3回塾に通っており、その日は帰りが午後9時を過ぎることがあるからだ。
そんな康輔君は「ルールだから守る」とし、「朝早く起きられるようになった」とも話している。
ちなみに刈谷市では夜のスマホ禁止のほかにも必要が無いと思われる携帯電話やスマホは持たせない、というルールも決めたが、これはあくまでも各校のPTAが家庭に呼びかけるものなので特別な強制力はない。
実際、保護者の中には「ルールは聞いたことがあるが、うちでは話し合ったこともない」と話す人達が多かった。
こちらのルールに関してはこの時代、普及させるのは難しい様である。