5月19日に文部科学省内で教科書用図書検定調査審議会総会第2回会合を開き、「特別の教科、道徳」の教科書検定基準について議論していくとの検討事項を提示した。
同会合では、「特別の教科、道徳」を具現化した「道徳科」の教科書が作成されるにあたり、どのような検定基準を置き、また、よりきめ細かな調査が担保できるような検定体制はどうあるべきか、に関しての検討の必要性が話し合われた。
そして、具体的な検定基準については総括部会(各教科の委員が参加)と専門委員の第10部会(道徳)での合同会議で行うと発表し、今夏までに検定基準を決める見通しだ。
委員から出た意見には
「指導と評価は表裏一体。評価を意識した指導項目を検定基準に設けるべき」
「現場の声を取り入れるような体制をとるべき」
「実践的な考えや学術的な考えもある。これらの考えを含めて指導方法についても考えながら検定基準考えるべき」
という声があった。
文部科学省が2月4日に既に学教法施行規則の一部改正と道徳に係る小・中学校、特別支援学校の学習指導要領の一部改正を行ったことで早速4月から「特別の教科、道徳」を学習指導要領に則って先取り指導が可能となっている。