都の教育委員会は2月12日に、来年度から全ての都立高校で、新教科「人間と社会(仮)」を試行すると発表。
「人間と社会(仮)」はキャリア教育などを取り入れるとのこと。
これは現在の若者が早期離職やニート等の社会問題になることが多い為、歯止めをかけるのが狙いである。
尚、実施については平成28年度の本格実施を目指す。
「人間と社会(仮)」は単位制で
・「地域社会を築く」
・「人間関係を築く」
・「働くことの意義」
などの8テーマで構成される。
数人のグループに分かれ職場実習や議論をする。(1テーマ約4時間)
平成27年度は、既に19年度に必修化された「奉仕(清掃や福祉施設の手伝いなどを行う)」の時間をあて、各校ごとに1~2テーマを選択して教材の使い勝手などを検証し、翌28年度には「奉仕」を廃止し、「人間と社会(仮)」に全面的に移行する予定。
「人間と社会(仮)」は「奉仕」の授業と同様に単位制で計35時間となり、3年間のうちに単位を取得する必要があるとし、学校ごとに時間配分を決める予定。
都の教育委員会は今後の社会を担うであろう高校生に「積極的に社会参画できる力」「困難を乗り越え、責任を果たす力」など、「求められる力」を植え付けたいという意向。
体験型の実践授業の導入は「忍耐力」「寛容さ」「コミュニケーション能力」などを高めるのが目的としている。