11月4日、中教審初等中等教育分科会は第16回「チームとしての学校・教職員の在り方に関する作業部会」を開催し、チームとしての学校の在り方と今後の改善方策についての答申素案を示した。
答申素案では、チームとしての学校像を提示し、校長の下に専門性に基づくチームを構築することや学校マネジメント機能の強化、各教職員が力を発揮できる環境整備を図っていく。
専門性という分野で言及されたのはスクールカウンセラー(SC)で、今後は正規職員として規定し、教職員定数として算定する。その他スクールソーシャルワーカーや看護師、ICT活用スキルをもつ人材、学校司書、ALT、部活動指導員に関しても言及し、配置拡張を図るとともに、人材育成を行っていく。
今後専門分野で活躍できる人材を導入する事で、現在の教職員が担当している業務を見直すことになるが、専門分野以外の本来の仕事である授業や学級経営、生徒指導、学校行事、成績処理に対して以前よりも力を注ぐことが可能である。
またいじめに関しては全ての子供に接する教員から総合的に関わることや、学級マネジメント機能の強化として校長裁量経費等の裁量枠の拡大を推進すること、管理職研修にケーススタディーやフィールドワーク等のプログラムを開発する事など、幅広い分野での改善案が出された。
今後は、初中分科会、中教審総会に素案の内容を示するとともに、パブリックコメントも考慮。12月の中教審総会に、答申を提示する予定である。