2016年1月16日・17日に実施されたセンター試験において不正行為が7件発覚したことが分かった。不正行為が発覚したのは東京都、栃木県、静岡県、青森県、滋賀の5都県の会場で計7件あったとされる。不正行為を行った受験生男女7人に関しては全ての科目を受験無効処分としたと発表した。
実は不正行為自体は毎年数件発生しているが、今回の様に不正行為を発表したことは初めて。周知する事により、今後の不正行為を防ぐ狙いがある。
不正行為の内訳は、従来からあるカンペ(カンニングペーパー)を準備・使用が2件、定規の使用が2件、試験時間中の問題冊子持ち出しが1件、スマートフォン使用が1件、試験終了後の消しゴム使用が1件であった。学生という事もあり詳細に関しては公表していないが、不正行為が多様化しているのは間違いないようである。特にスマートフォンを使用した不正行為は初めてであり、今後の増加率を考えると早期の対策が必要になりそうだ。
過去10年におけるセンター試験の不正は65件にのぼり、今までに不正行為に関わったとされる受験生67人は全科目の受験が無効になるという処分を受けている。今回は無かったが、過去には別の受験生がセンター試験を受験するという替え玉受験が行われたこともあった。