文部科学省は18日、「大学入学希望者学力評価テスト」を公表した。
「大学入学希望者学力評価テスト」の素案には、コンピューターを使って出題や解答を行う「CBT方式」が導入される。
センター試験の後継として約50万人の受験生が対象だが、これだけの規模でのCBT方式のテストは前例にない。
なにしろ膨大なパソコン機器の整備や、トラブルを防ぐシステムの信頼性の確保などがまだまだ課題として浮き上がっているからだ。
CBT方式の導入は記述式問題との表裏一体の関係である。
記述式問題は暗記中心の勉強法から「思考力」重視の勉強法へと転換する大学入試改革が根幹とされているが、その採点には膨大な手間や時間がかかることになる。
文部科学省はコンピューターの活用によって採点にかかる作業時間の大幅短縮が可能であると考え、記述式問題にも使用出来る技術開発を課題としている。
また、パソコン機器の整備や受験会場の確保も課題として残る。