学校ではなかなか金融の勉強をする機会が少ない。「金融経済教育を推進する研究会」が全国の中学と高校の金融の知識を教えている教員に対して調査をしたところ、60%近くが「金融の授業に充てる時間が足りない」と感じていることが分かった。
調査対象の約4400人の教員の内、全体の95%の人がローンや株式市場等の金融に関係する教育が必要と考えており、実際に行ったことがある教員は71%に上った。しかし、そのうち59%の教員が授業に充てる時間が短く不十分という回答になった。
金融に関する教育が不十分になっている理由(複数回答可)で、最も多かったのは「教育計画に余裕がない」が84%、「教える側に専門知識が足りない」も32%に上った。今後、金融に関する教育を普及させるために、教育計画自体を見直し、また教える側にとっても使いやすい副教材を作るなどの対策が必要である。