文部科学省によると、10月末時点での高校を卒業した後の就職を希望している高校生の内定率が、前年同期よりも7.0ポイント増の71.1%となった。就職内定率は5年連続で上昇し、70%を超える数値は1994年以来、20年ぶりに高水準となった。
調査は全国の国公私立高校に在籍していて、かつ就職を希望している高校生19万3000人を対象にしている。文科省はこの数値の上昇について、「人手不足感から企業が早めの採用に動いているのではないか」としている。
内定率の男女比で見ると、男子が72.9%で前年同期比6.2ポイントアップ、女子は68.3%で7.9ポイントアップと男女ともに大幅に内定率が上昇している。
また全国の都道府県別でみると、富山県が87.6%で1位、愛知県が83.6%で2位、石川県と岐阜県が83.4%で3位、4位となっている。
逆に最も内定率が低いワースト1位は沖縄で36.7%、ワースト2位は北海道で52.2%、ワースト3位は福岡で62.5%であった。
学科別では工業85・8%、福祉78・4%、商業75・3%、農業73・6%、水産72・8%、家庭71・1%、情報70・6%、看護69・5%、総合68・6%、普通57・5%だった。