工学院大学八王子キャンパスの図書館は同大の武藤章・建築学部教授の代表作の一つで、1979年に完成したが、再整備計画の中で取り壊しが決定した。
教え子たちが保存の道を必死に模索していたが、遂にかなう事はなかった。
およそ11万冊ある蔵書は既に運び出しが完了し、9月に解体が始まる。
2017年4月には新しい図書館が完成する予定となっている。
取り壊しに伴い、同大の鈴木敏彦・建築学部教授は
「保存がかなわなかったのは残念だが、細部にまでこだわった設計思想を後世に伝えたいと記録保存を思い立った。そのまま復元できるような詳細なものを作りたい」
と語っている。
尚、同図書館の細部データや写真が収められた書籍「建築アーカイブ 工学院大学八王子図書館」は年内に刊行される予定。