• 基礎知識

    東京の家庭教師一覧

  • 家庭教師は高校の「情報科」をカバーできるのか

    情報科 高校における共通科目の「情報科」は、平成15年度に創設された新しい科目です。
    内容は大きく「社会と情報」「情報の科学」に分かれており、前者では社会とITとの関わり方、後者ではコンピュータやプログラミングの基本的な構造と技術を学びます。
    主要5教科ではないために一見大学入試とは関係ないように見えますが、実は「情報科」をカバーできる家庭教師をつけておくことは、特に東京圏の理系大学に進むうえでは重要です。
    ここではその理由と家庭教師の探し方について書いていきます。

    東京で高校の「情報科」をカバーできる家庭教師を探す意味

    普通科高校では、共通科目としての「情報科」があり、さらに他科目に接続する形で情報に関する授業が行われています。言ってみれば、「情報科」は基本的な読み書き能力と同じように、全ての教科の下地としての機能を果たしているのです。「情報科」は主要5教科ではないため、どうしても軽く見られがちですが、情報化社会においては必須の科目と言えるでしょう。
    一方、入試面で見ると、センター試験の数学の一部にBASICというプログラムの問題が出題されます。基本的な英文法とプログラムの知識があれば簡単に解けますので、むしろ文系のお子様にとってはボーナス問題になります。
    また、理系のお子様の場合は、どうしても情報処理科などの専門課程を通ってきているお子様との勝負になりますので、入試そのもので問われなくても大学入学後のスタートダッシュで差がつきます。その点で、家庭教師をつける意味は十分あると言えるでしょう。

    東京の家庭教師はどのような「情報科」の授業を受けてきたか

    「情報科」が創設されたのは平成15年度ですが、当初は教員不足だったのと、教員自身のスキル不足から、東京でも自習時間や総合的な学習の時間への流用などがされていました。
    これに危機感を覚えた国は、平成25年度に大幅にカリキュラムを変更し、より充実した情報教育を行うことにしました。
    そのことを踏まえると、家庭教師の中で「情報科」の授業をまともに受けている人は、平成25年以降に高校に入学した人ということになります。ただし、数学科や情報処理科といった専門科の高校を経ている人に関してはこの限りではありません。
    また、文系出身の家庭教師でも、大学教育の中や実生活の中で情報スキルを磨いている人も多数いますし、文系出身のシステムエンジニアなども世の中に多数輩出されています。
    このことから、入学年度や出身学科で一概に情報スキルを判別するのは難しいようです。

    東京で「情報科」に対応できる家庭教師を探す方法

    「情報科」に確実に対応できる家庭教師として最も理想的なのは、「情報科」の教員免許を持っている人です。「情報科」の免許は数学や理科といった隣接科目の免状と合わせて取る人が多いので、まずはそういった人材を探しましょう。
    次に理想的なのは、「情報科」に対応できる何らかの資格を持っている人材です。具体的には「基本情報技術者」あるいは「検索技術者」といった資格がこれにあたるので、履歴書の資格免許欄をチェックしましょう。特に「検索技術者」は情報検索についてもカバーできるのでお勧めの資格です。
    また、東京都の「情報教育推進校」出身者も一歩進んだ教育を受けていますので、理想的な人材と言えそうです。「情報科」に対する温度差は学校によって大きく変わりますので、出身校も忘れずにチェックしましょう。

    おわりに

    2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、国もインフラとして情報教育に力を入れることが予想されます。
    また、入試だけではなく、大学進学後のスタートダッシュを考えると、家庭教師に「情報科」のカバーを求めることは悪くない選択肢だと思います。最近では、スマートフォンやタブレットで大抵の情報処理ができてしまうので、パソコンが必要な「情報科」の勉強ができる人は逆に少なくなっています。
    パソコンスキルは社会人になったら即日で求められるスキルなので、早いうちからカバーしておきましょう。