5年先・10年先がどうなっているかわからない現代。それは良い意味でも悪い意味でもいえることです。特に今後人々のライフスタイルやワークスタイルに大きな影響を与えると予想されているのが、AIの存在です。
親の立場として気になるのが、子どもの将来についてだと思います。間違いなくAIとともに生きていく今の子どもたちが、身に付けておくべき能力とはどういったものでしょうか。また、その中で期待したい家庭教師の役割とはどういったものでしょうか。
AIとともに生きる子どもたちが身に付けるべき能力
書店を歩けば「AI時代をどう生きるか」といったテーマの書籍が溢れています。今後さらなる進化を遂げたAIによって、人々の仕事の多くが奪われるのではないかと懸念されています。
そんな時代をこれから生きていく子どもたちは、何を学び、どういったスキルを身に付けるべきなのでしょう。
まず言えるのは、AIの時代だからといってテクノロジー系を習得すればよいというわけではないということです。授業の必修化によりプログラミングの習い事が人気です。
プログラミングの知識や技術は無駄になりませんが、その習得のみを目的としたのでは、AI時代を生き抜く力が身に付くとは言えません。
習得したスキルを活かして、あらゆる場面において自分自身でどう思考し、問題解決していくかという点が大切なのです。
さらにそこに人との関わり、協力という要素が加わることで、AIに対抗できる能力になるといえます。
AI時代における家庭教師の役割
これからの子どもたちが身に付けるべきなのは、思考力と創造力、つまり自分で考えたことをどう表現していくかです。
また、そこに他者とのつながりを持つためのコミュニケーション能力を加えることで、AIとの差別化が図れます。
家庭教師と対話をし、自ら考えて学んでいくという姿勢が、こういった能力にもつながると考えられています。
では塾に通うのはどうなのかというと、集団指導塾ではそもそもじっくり考えるスタイルではないですし、個別指導塾でも塾の方針によりますが、カリキュラムに則って授業が進められる場合が多いので、講師とともに考え表現するという時間設定は現実的に難しいでしょう。
また、子ども同士の触れ合いが多い習い事ではどうかというと、それだけでは不十分と言わざるを得ません。学びのプロである家庭教師であれば、子どもとじっくり向き合い、考える姿勢やそれを表現しようとする意欲を引き出すことが可能です。
家庭教師とともにどう学んでいくべきか
家庭教師との時間を利用してどう学んでいくか、将来役立つスキルを身に付けていくのかということですが、まず考えたいのが家庭教師の選び方です。
ぜひ体験授業を通して家庭教師の資質を見極めてください。大きなポイントとしては、子どもへの問いかけの量です。
例えばつまずいた問題があった場合に、ただ一方的に解説していくのではなくて、どうすれば良いと思うかなど、質問しているかどうかも重要です。最終的には本人が自ら答えを導き出せるように促すこと、またそこまでの思考の過程が大事なのです。
だとすれば、子どもが信頼をおけるような人物であるということも欠かせないでしょう。対話しながら共に考え、表現していくには、教師に対して好感を持っているか否かも重要です。普段は家族や同世代の友人との関わりが主となる子どもが、積極的に家庭教師という立場の大人とコミュニケーションをとっていくような経験も大切です。
まとめ
AIが進化し続ける現代、ただ学校の勉強をしていれば良いという時代ではありません。さらにいうと、有名大学に入ったからといって将来の安定が保証される時代でもなくなってきています。基本の学力や知識にプラスα、思考力や創造力、コミュニケーション能力などが求められるというなかなか厳しい現状です。東京では今後ますますその傾向が強くなることでしょう。しかし悲観する必要はありません。子どもとは本来、創造力も表現力も持ち合わせているものです。家庭教師をうまく利用すれば、その能力を伸ばすことはそう難しくないはずです。幸い東京では家庭教師会社の選択肢も多いことですし、そのチャンスは存分にあると考えられるでしょう。