プログラミング授業必修化、学習指導要領グローバル化、大学入試改革など、いま学校教育が変遷期を迎えています。受験勉強と言えば、教科ごとにそのアプローチは違えど結局のところまずは暗記、そしてとにかく過去問を解くのが一般的な勉強法でした。
しかし学校教育が変わる中、思考力や表現力が問われる問題が主流となりつつあり、従来の勉強法では十分でなくなっています。そしてこういった変化に対して、家庭教師だからこそ対応できることが多いのではないかと考えられます。
変化する東京の入学試験
東京の私立中学校ではすでに、受験科目の多様化が進んでいます。従来は、国語・算数・理科・社会の4教科入試が行われていました。
現在は、国語・算数の2教科入試を選択できる学校もあります。中には英語を入試科目として取り入れたり、「適性検査型入試」を実施したりしているところもあります。
後者については、4教科の括りをなくし、すべての知識を総合的に使って答えを導き出すというものです。大学入試改革に伴い、中学入試に関してもますますこのような傾向が強くなってくると考えられています。
このように思考力や表現力を試される問題となると、なかなか家庭学習のみで対応するのは難しくなってきます。では進学塾に通うのか家庭教師を頼むのか、悩むところだと思いますが、このような入試改革にはどちらかと言えば家庭教師向きではないかと思われます。
家庭教師のメリットと、これからの受験勉強
塾と比較した際に見えてくる家庭教師のメリットと言えば、マンツーマン指導によるカリキュラムの柔軟さです。そしてこのメリットこそが、変化する入試への対策に向いていると考えられるのです。
思考力や表現力が必要な問題と言っても、まず行うべきは徹底的な基礎固めです。教科書の内容をきちんと理解したうえで、どう考えを展開していくかがポイントです。
1人の生徒に向き合っていると、理解が不十分なところがあればすぐに把握して対応できます。また、塾では入試問題を解くテクニックを教えてくれるかもしれませんが、それを生徒一人一人がどこまで消化できているかを把握しきれるとは言い難いものです。
本番の試験でどう思考型の問題に立ち向かうのかと言えば、基礎知識や問題を解く過程をしっかり頭で理解しておくことです。その点の十分なフォローについては、マンツーマンの家庭教師だからこそできるものです。
家庭教師の選択基準
家庭教師とのマンツーマン学習が向いているとは言え、欠かせないのは家庭教師選びを誤らないことです。変化する入試に対応できる家庭教師の選び方について、今回は3つの基準を取り上げておきます。
1つ目は、指導方針が明確なことです。子どもの理解度に合わせて指導方法を変えるのは構いません。しかし方針については軸がブレることのない教師を選びましょう。明確な軸を持っているのは、これまでの経験や実績に自信があるということです。
2つ目は、熱意があることです。子どもと一緒になって合格に向けて頑張ろうという意欲がなければ、きめ細やかな対応は期待できません。子どものつまずきに気づけないようでは合格へ導くことは難しいでしょう。
3つ目は、保護者に対してきちんと進捗報告ができるかどうかです。これは教師の意欲、仕事への実直さを量るポイントとなり得ます。
まとめ
すでに東京の有名私立中学校では、入試に変化が訪れています。大学入試改革に伴い、これからますます広がりを見せることでしょう。ただこの先どういった変化が訪れようとも、押さえるべきは教科書にある基本の知識です。そしてそれらをいかにきちんと頭で理解しているかどうかが合格への分かれ道となります。
基礎的なことをきちんと理解させて、知識をつなげて思考させるという手順を踏んでいくには、家庭教師によるマンツーマン指導が適していると考えられます。また、子どもに応じて細やかな対応ができて、熱意や意欲を持っている教師を選択しましょう。