長期休暇、そして休校などの影響もあり、家庭教師会社への問い合わせが急増しているということですが、東京ではそれが顕著です。
東京・大阪などの都心部では、どうしても電車に乗って通塾する場合も多く、その負担を考慮して自宅学習という選択肢が改めて見直されているようです。家庭教師を利用した場合、どうすれば自宅学習の効果が出やすいのか、どのような家庭教師が理想的なのかなど、考えていきましょう。
家庭教師とのスケジューリング
家庭教師を利用する目的を端的に言えば、成績アップや学力向上、場合によってはその先の志望校合格になるかと思います。そのような目標を実現するためには、生徒の自主性・問題解決能力を高めるのが、家庭教師の最大の義務といえるでしょう。そのために欠かせないのが、日々のスケジューリングです。
「問題解決能力」とは、先の目標に向けて何をすべきか、眼前にある課題をどう解決するのかといったことを、道筋立てて考え答えを導く力のことです。その中には、自主性も含まれると考えて良いでしょう。
そしてそれは、スケジュールをもとに主体的に生活することで養われる部分も大きいということです。目標に向けて自分で計画を立てていくのが理想ではあるのですが、学習計画については勉強のプロである家庭教師に頼る方が効率的だといえます。またそのような経験を通して、自然と本人も計画性が身に付くのではないでしょうか。
家庭教師と考える目標・計画はなぜ大切か
「目標」や「計画」の大切さは言わずもがなですが、家庭教師との学習におけるメリットにはどのようなことがあるでしょうか。
家庭教師と生徒が一緒になってスケジューリングすることで、教師の立場としては子どもの生活の様子や学習意欲が見えてきます。一方生徒自身も、自分自身を見つめ直す機会となります。さらにそれを通して、教師と生徒の関係が深まったり、保護者の協力が得やすくなったりもします。
さらに、計画に沿って学習することを継続することにより、生徒は自主性・問題解決能力を養っていくことができます。スケジュール通りにこなしていくことで、やる気につながることもあります。
さらに保護者としても子どもの抱える課題を把握し、サポートがしやすくなるというメリットもあります。また、過去の計画表を照らしてみることで、子どもの成長が分かりやすいことも利点として挙げられるのではないでしょうか。
家庭教師の選び方
家庭教師とのスケジューリングは様々なメリットをもたらしますが、その際には家庭教師選びも重要です。家庭教師に求めたいのは、次の3つです。それは「一方的な提案をしないこと」、「保護者への相談・フィードバックを行なうこと」、「月間・年間目標をベースに立案すること」です。
生徒の自主性を高めるためのスケジューリングだということを意識して、生徒とともに考え、実行してくことが大切です。またその際、保護者の意向を伺ったり、結果を報告したりという過程も重要です。ご家庭での目標もあるかと思いますので、それをふまえたスケジューリングをすることも欠かせません。
会社へ相談したり契約したりする前に、どのような家庭教師を求めているのか、何を意識して指導してもらいたいのかなど、ある程度理想像を明確にしておくと家庭教師選びもスムーズでしょう。
まとめ
一般的に、家庭教師の指導日は1週間に1日~2日となります。すると残りの5日~6日は基本的に生徒自身が自宅学習を行なうこととなります。
その時間を活用するためには、家庭教師とのスケジューリングが有効となるのです。また成績アップ・学力向上のためには、生徒の自主性・問題解決能力を高めることも重要です。計画性を持って学習していくことでそのような力につながることも期待できます。スケジューリングに対する意識にも注目しながら、家庭教師選びをしてみましょう。