年末がにわかに近づきはじめ、受験に対して意識が高まってきている時期である。その中で、子どもの体調管理にも気を配らなければならない。
これからの季節で最も気を付けるべき感染症はインフルエンザである。11月から徐々に流行が始まり、受験本番の12月から2月にかけて流行のピークが来るのである。
受験当日にインフルエンザにかかってしまい受験ができなくなることはもちろん、受験前に感染してしまうことで勉強できる時間が減ってしまい、結果的に受験が不利になってしまうケースもある。
受験に対する不利を防ぐためにも、受験生本人はもちろん、ご家族の方々や家庭教師も予防に努めなければならない。
インフルエンザの感染力が常に高いことと、特に東京を中心とした首都圏は人口が密集しており、電車による通勤、通学時に感染してしまうケースも多いのでマスクは必須である。
感染症の予防については手洗いやうがいの徹底はもちろん、予防接種も効果的である。予防接種を受けても感染することはあるが、重症化を防ぐことはできるので、受験に対する不利も最小限に抑えることができるのである。
しかしながら、今年はワクチンの供給が不足している。
その理由は、昨年発生した化血研のワクチン不正製造事件が尾を引いているのである。これは、化血研が厚労省に申請している製造方法とは異なる方法でワクチンを作っており、それが問題であるとしてワクチンの供給を停止させられたものである。
この問題は薬品の製造と安全にかかわる重大な問題である。そのため、特に理系へ進む受験生に対し時事問題として出題される可能性もあるので、覚えておいた方が良いだろう。
また、上記の問題と併せて同年に発生した熊本地震により、化血研のプラントが稼働できないこともあり、今年のインフルエンザワクチンの供給量に繋がってしまったのである。
熊本地震についても時事問題として出題される割合が高いので、受験生は化血研の問題と絡めて覚えておくと良いだろう。
これらの問題があったことで、今年はインフルエンザのワクチンが不足してしまっているのである。そのため医療機関でもワクチンが安定して供給されておらず、現状でワクチン接種ができない医療機関も出ている。
そのさなかに、千葉県など首都圏では学級閉鎖も起きてしまっている。
今年は例年以上にインフルエンザが流行する兆しがすでに出ている。受験に対する差しさわりを少しでも軽減するためにも、早期に予防接種を受けた方が良い。
なかなか接種ができない状況もあり得るが、ワクチンが全く無いわけではないので、いくつか医療機関をあたって、すぐに予防接種を受けられるのか問い合わせると良いだろう。
予防は本人に限らず、家族や家庭教師にも徹底すべきである。
家庭教師に関しては他の家庭へも行くことがあり、インフルエンザの感染リスクは子どもよりも高いので、しっかりと予防接種などの予防対策をとってもらうよう話しすと良い。しっかりした本部を持つ家庭教師であれば、そういった感染症予防も徹底しているので安心である。
これから家庭教師を選ぶ際も、家庭教師の感染症対策を行っているか確認してみても良いだろう。
日本の受験は、なぜかインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行する季節に行われるため、家族や家庭教師も含めた体調管理を求められる。まずはインフルエンザの予防接種を早期に行ってもらいたい。