近年、一般家庭でも中学受験を検討されるご家庭が増えています。東京など首都圏の一部の地域では、実に4人に1人が受験するとも言われるほどです。それと比例するように、早くから幼児教室や習いごとに通うお子さんも増加傾向にあります。
中学受験が視野に入ってくると、気になるのは習いごとと受験勉強との両立です。習いごとと勉強、うまく両立させるためには家庭教師を利用するのが賢い選択といえるかもしれません。
東京都の習いごと事情
子どもの習いごとは世相を表すと言われることがあります。最近人気が高まっているのが、ゴルフや将棋、英語やプログラミングスクールなどです。世間の関心ごとと関係しているのが分かりますね。また、以前に比べて習い事の選択肢が随分と広がっているのも分かります。
教育熱心なご家庭だと3つ、4つと掛け持ちで習いごとをしているケースも少なくありません。むしろ、中学受験人気のある東京などではすでに当たり前ともいえる状況かもしれません。
子ども自身が熱中して取り組んでいる範囲においては、習いごとの掛け持ちは問題ないかと思います。ただそこに受験勉強が入ってくると負担を感じてしまう場合もあるので注意が必要です。どのようなスタイルで勉強を取り入れていくのかについては、ご家庭でしっかり相談して検討することが大切です。
塾との比較
習いごとに忙しい子どもはなぜ家庭教師を選ぶべきなのかというと、子どもにとって負担が少ないと考えられるからです。それは物理的にも精神的にも言えることです。塾の場合だと、そこまでの道のりに30分～1時間かかるのも稀なケースではありません。その点、家庭教師なら、基本的に自宅まで家庭教師が来てくれるスタイルなので、まず移動の負担が軽減されます。学校が終わってから通うとなると、元気な子どもであっても疲労が蓄積されます。それで嫌々熟通いをするようでは元も子もありません。
そういう意味では、自宅という空間ではリラックスした空間で勉強できるというメリットもあります。また、塾では常にライバルが周囲にいる環境となるので、ストレスを感じたりナーバスになったりする子どももいます。家庭教師を利用して、自分のペースでじっくり机に向かう方が伸びやすいお子さんもいるので、タイプに合わせてきちんと選ぶことで、よりその効果は発揮されるでしょう。
効率よく家庭教師を利用することが大切
家庭教師の方が負担は少ないケースが多いものの、やはりうまく活用しなければ習いごととの両立は難しくなります。受験シーズン直前でない限りは、子どものこれまでの生活スタイルを大きく崩さないように取り入れていきたいものです。
ただ受験を視野に入れた場合には、自主学習の習慣はしっかり身に付けておくべきです。まずは家庭教師との週1回の勉強から始めましょう。そして次回までの宿題や課題に毎日少しずつ取り組めるのが理想です。家庭学習の習慣がまだない子どもの場合には、1日10分程度の取り組みで完結するような宿題などを出してもらうと良いでしょう。
習いごととの両立を目指すなら、今の生活にどう受験勉強の時間をプラスできるかという視点で考えましょう。きちんと成果を出すためには、子どもへの負担を感じさせないのが得策です。
まとめ
これから本格的に受験勉強にも取り組もうとするなら、「受験＝塾」と選択肢を絞ってしまうのではなく、いかに子どもにとって負担なく勉強が始められるのかを優先的に考えると良いでしょう。特に、すでに習いごとで忙しい場合には慎重に選ぶ必要があります。いかに今の生活スタイルにプラスαできるのか、子ども自身が前向きに取り組めるのかをポイントとして考えましょう。
家庭教師ひとつとっても、今は派遣センターそれぞれに特色があり様々なコースがあります。その中でどれを選ぶのか、体験授業などを活用してご家庭で相談してみてください。