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  • センター試験現役志願率が過去最高

    1月14日と15日に大学入試センター試験が実施された。今年のセンター試験当日も例年通り非常に寒く、東京や千葉などの関東圏でも降雪が認められた。

    昔と比べ大学進学率が上昇していることもあり、センター試験の志願者数は前年度と比較して約2.2%増の575,967名となっている。そのうち現役生は全体の約81.9%の471,842名であった。現役生のセンター試験志願率は約43.9%であり、センター試験が始まってから過去最高となっている。

    センター試験が始まると、ついに受験が最盛期を迎えることとなる。中学受験、高校受験、大学受験と多くの受験が集中しだすシーズンになり、受験生や保護者、家庭教師や塾講師など受験に関わる人々が最も慌ただしくなる季節だろう。

    ここまで頑張ってきた多くの受験生は、今まで頑張ってきた自分自身と培ってきた力を存分に発揮してもらいたい。そのためにも、前日や当日の準備は重要である。

    【受験前日の準備】
    1.当日の交通ルートの確認
    当日の受験会場までの交通ルートのチェックは非常に重要である。できれば試験前に一度、会場まで行ってみるのが良いのだが、それが難しい場合は地図を作成し、翌日迷わずに行ける準備をしておこう。
    公共交通機関を使用する場合は、シーズン的に積雪の影響等もあるため、遅延や運休といった「もしもの場合」の迂回ルートも念のため準備しておくと良いだろう。

    2.持ち物の確認
    持ち物は翌日起きてから準備するのではなく、しっかりと前日に準備をしておこう。多くの場合、受験票に受験に必要な文具の記載があるが、日常的に持っておくべき交通費や常備薬なども必要である。そういった持ち物類を確認するために「受験当日の持ち物リスト」を作成しておくと良いだろう。毎年数名ながら受験票を忘れてしまう受験生もいるため、基本的なものも抜けなく記載しておくことが大切である。

    3.お財布の中身を確認
    交通費は最低限持たせるだけでは心もとないので、少し多めに持たせるようにしておこう。東京のような電車網が発達している地域では、山手線などの使用者が多い電車が遅延すると、その電車に連動したり振替で使用する路線に人が集中して二次的な遅延が発生したりする。最悪のケースを想定し、タクシーである程度の距離を移動できる分は渡しておいた方が良いだろう。
    また、券売機でのつり銭切れなどを考慮して、千円札と小銭は多めに渡しておいた方が良いだろう。

    4.しっかりとした食事と睡眠
    何よりも重要なのは前日の食事と睡眠である。緊張して食事を満足に摂ることができないような状況でも、温かく栄養のあるスープを用意してあげて、少しでも栄養を摂取できるようにすることが重要だ。どうしても食事が喉を通らないような極度の緊張状態であっても、脳への栄養補給は受験を乗り越えるために勉強と同じくらい重要だということを伝えてあげて、食事を摂るように促してあげよう。
    夜遅くまで受験勉強をすることは、受験前日においては厳禁である。睡眠時間を減らすと翌日の脳の働きが低下してしまい、せっかく覚えた内容を引き出すことができなくなってしまうのである。受験勉強は出題範囲が狭い定期試験と比べると、前日の数時間の勉強で大きく結果が変わるものではない。それよりも6時間以上の睡眠をしっかりとって、脳をリフレッシュした状態で試験に臨んだ方が良い結果となるだろう。
    ちなみに睡眠のリズムは90分毎にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しているので、90分を1つの睡眠の単位として起床時間から逆算して眠ると良いだろう。6時に起きたいのであれば、『90分×4サイクル=6時間』となるため、12時には眠った方が良い。その前のサイクルを考えると+90分なので、10時半に眠るのが良いだろう。


    【受験当日の準備】
    1.持ち物の再確認
    前日に準備したものがちゃんと揃っているか改めて確認しよう。抜けは無いはずだが、全く確認しないと受験へ向かう途中に不安になる場合がある。それだけなら良いのだが、移動中に持ち物確認のためにバッグを開け、その際にバッグから持ち物が落ちてしまい紛失するケースもある。そのため、移動中に開ける必要が無いよう、しっかり自宅で最終確認を行おう。

    2.交通経路の現状確認
    テレビやネットを使い現状の交通状況を確認しよう。東京では先述の通り複数の経路にまたがって遅延が発生するケースもあるため、早めに交通状況を確認し、場合によっては迂回経路を使って受験会場へ向かえるようにしておくと良いだろう。

    ここに掲載した以外にも、保護者や家庭教師の先生、塾講師が実際に行ってきた内容を聞いてみると良いかもしれない。前日には何を確認したのか、当日の朝はどんな準備が必要だったのか等だ。特に失敗談は重要である。成功談よりも失敗談の方が圧倒的に学べる内容が多いのである。

    大学入試センター試験は14、15日の本試験の後に1月21、22日の追・再試験が用意されている。これを皮切りに中学受験・高校受験・大学受験と多くの受験が進んでいく。

    厳しい受験勉強を頑張ってきた多くの子どもたちが報われる受験となって欲しいと切に願う。