家庭教師を始めるに際して、意外と子どもの成績の悪さを気にして始めるのをためらっていたという家庭が少なくないらしい。学習意欲が低かったり学習習慣が身についていなかったりすることで家庭教師に依頼することを恥ずかしいと思ってしまうのだろうか。
学習塾へ通塾させる場合だと、学習意欲の低さと学習習慣の未定着を塾講師のみならず同じく通塾している塾生のみんなにも見られてしまう。さらに学習意欲が低いと塾の学習進度の阻害要因となってしまうなど、場合によっては周囲に迷惑をかけてしまうケースもある。
家庭教師の場合であれば、学習意欲が低くても全く問題なくスタートできる。また、学習進度は完全オーダーメイドできるため、学年の進度を一貫して進めていくような学習塾とは異なり、学習進度の途中でつまずいても、つまずきの原因となっている単元を再学習できるので、しっかりとした学力の土台を築くことができるのである。
子どもが不登校の場合も、家庭教師の導入を思いとどまってしまうケースがみられる。個人的な考えではあるが、学校へ行きたくないとなった場合には、早期に家庭教師をスタートした方が良いと考えている。というのも、不登校の原因は様々あるが、学力を落とさないことが学校へ復帰するために最低限してあげられることだからである。
子どもが不登校に陥ってしまった場合、それが学校内の人間関係によるものであったら、その人間関係が改善されないと学校へは行けないだろう。しかし人間関係が改善されても、学力が低下してしまっていたら、それが原因となり学校へ行きたくないという状況が生まれてしまうのである。実際に不登校の要因の中には学力を原因とするケースが全体の約1割あるという調査結果も出ている。
不登校の原因が何であるのかを判別するのは難しい。しかし、学校へ行かない間の学力低下が新たなる火種になりかねない。それを防ぐために、そこを皮切りに家庭教師をスタートさせるということを考えてもらいたい。また、家庭教師によっては子どもにしっかり寄り添って悩みを聞いてくれることも多いため、家庭教師の存在によって不登校が改善する場合もあるのだ。
学力不振や不登校といった要因があることで家庭教師のスタートに踏み切れない場合も実際にある。しかし、そういった原因の解決策としてぜひ家庭教師を始めてもらいたい。不安なことがあれば家庭教師本部に直接連絡をしてみて、自分の子どもの状況で家庭教師をスタートできるのか聞いてみると良いだろう。
家庭教師を始めるということは、子どもを今の状況から良くしたいという思いがあるはずである。しっかりとした家庭教師本部であれば、そういった保護者の思いもしっかりと汲んでくれるはずである。