5歳以上になると、実に2人に1人の子どもが習い事をしているといわれます。東京など都心部ではそれが顕著で、小学校入学前から学習塾を検討されるご家庭も少なくありません。勉強系の習い事も数ある中、どういったポイントで選択すれば良いのか悩んでしまう方も多いかと思われます。比較するためには、まずそれぞれの特徴を理解することです。特に家庭教師と個別指導塾ではメリットにも類似点が多くなりますが、どういった違いがあるのでしょうか。
家庭教師のマンツーマン指導による利点
東京に限ったことではありませんが、個別指導塾の場合、先生が1人で2人の生徒といったパターンもありますが、マンツーマン指導ならではのメリットは両者にあると考えられます。生徒に応じた教え方ができる点や、分からない部分をその場ですぐに解決できるのが最大のメリットだといえます。個別のカリキュラムを設定して指導を行うため、生徒のレベルに合わせてステップアップできて、無理なく学力向上することが期待できます。
マンツーマン指導ですぐに先生に質問しやすい環境にあるのは、学力アップだけでなく、子どもが打ち解けやすいというメリットも考えられます。先生への信頼感を持って授業を受けることは、勉強するうえで重要な要素です。また、周囲の目を気にしたり、比較したりすることなく取り組むことでのびのびと勉強できる環境にあることは、子どものタイプによってはプラスに働くこともあるようです。
それぞれのデメリットについても考えよう
家庭教師と個別指導塾のメリットは主に、柔軟なカリキュラムをはじめとしたマンツーマン指導によるものです。両社を比較するためには、それぞれのデメリットについても知っておくと良いでしょう。
家庭教師のデメリットは、勉強場所が自宅になるため、学習モードへの切り替えが難しい点です。リラックスできる環境というのは良い面でもありますが、集中しづらいと感じることもあるかもしれません。そのほか、家庭教師の会社によっては、入試や模試情報が塾に劣るケースも考えられます。
個別指導塾のデメリットとして挙げられるのは、スケジュールの調整がしづらい点です。カリキュラム自体は柔軟に設定することができても、塾や他の生徒の都合があるため、授業の日時や振り替えも柔軟にとはいきません。また、場所によっては通塾に時間がとられることもあります。
子どもに向いてるのはどちら?
両者にマンツーマン指導によるメリットがあるといっても、塾では他の生徒が近くにいる場合もあるので、周囲の目が気になることもあるでしょう。どちらかといえば消極的なお子さんの場合には、家庭教師と完全にマンツーマンで授業を受けたほうが、のびのびと学習に取り組めることがあります。周囲を気にせず、分からないことをすぐに質問できるかどうかは、理解を深めるために欠かせません。
一方で他の生徒の存在があるのは、間接的であってもライバルの存在を感じるということです。それが良い刺激になるタイプの子どもであれば、マンツーマン指導である家庭教師・周囲と切磋琢磨し合える学習塾、それぞれのメリットをうまく活かせることになります。
そのほか、生活スタイルに合わせて選ぶのもひとつの方法です。たとえば、部活動や他の習い事との兼ね合いでより柔軟なスケジュールを希望する場合には、家庭教師のほうが向いているといえるでしょう。