EQという言葉を耳にされたことはあるでしょうか?教育熱心な親御さんならご存知の方も多いかもしれません。
EQは心の知能指数という意味を持つ言葉で、まだ比較的新しい概念ではありますが、近年教育業界でも注目が集まっています。東京の有名校では、面接等で心の成長を判断するような面もあることを考えると、軽んじることができません。
また、複雑化する現代社会に生きるうえでは、今やIQよりもEQのほうが大事と言えるかもしれません。
EQとIQ
EQとIQは比較されることも多いですが、全く違うものです。ただしそれらを完全に切り離して考えるべきかと言えばそうではありません。IQとは知能指数を指し、頭が良い人はIQが高いといった認識を持っている方がほとんどでしょう。
一方でIQの高さが人生の成功につながっているのかと考えると必ずしもその限りでない、ということを経験として知っている方も多いのではないでしょうか。実はここに、EQが関わってくることがあるのです。
EQが高い人は、自分の感情をうまくコントロールしたりコミュニケーションをとるのが上手かったりします。それは行動力や生きる力にもつながっていくものです。つまり努力が実を結ぶ環境を作りやすいことでもあります。以上のことをふまえると、IQの高さという強みを本当に生かそうとする時には、EQの高さも必要となることが考えられます。
EQを高める方法
EQを高めるために必要なのは、「自分の感情を認識してコントロールできるようにする」、「意欲的に動くようにする」、「周囲の人間を理解し共感し、社会的能力を身に付ける」など主に3つの行動です。
本人の気質に起因する部分もあるでしょうが、多くは幼少期の親の接し方によるもの、周囲の環境などがEQの発達に影響を与えます。
まだ幼い子ども自身がEQを高めようと努力するのはなかなか難しいものですが、親や先生、周りの大人たちが意識して接することで効果を発揮できます。
先述の3つの行動は、決して特別な才能や能力ではなく、多くの場合人との関わりで高めていくものです。幼少期には親の影響が大きいかと思いますが、だんだん子どもの住む世界が広がるにつれて影響を与える人物も増えていきます。家庭教師もそこに含まれることとなり、プラスに作用するケースも少なくありません。
家庭教師による影響
子どものEQは、コミュニケーションの取り方を工夫することで高められます。自分の感情をコントロールすることが難しいのが子どもの特性であり当然のことですが、周囲の大人たちが関わり方を意識するだけでうまくできるようになるのです。家庭教師もその大人の1人になり得ます。
家庭教師がお手本となって、子どもを思いやる行動をとり、自身でも意欲的に何かに取り組みます。また、子ども自身もそういった行動ができるように促します。例えば日記を書くことで自分の感情をコントロールしやすくなると言われています。学習の振り返りやこれからの課題について考えることで、そういった部分を高めたり、冷静に物事を判断する力をつけたりできるようになります。
また、EQを高めるには愛情を持って接することが大切だとも言われますが、これは親からの愛情に限りません。自分をいつも見守ってくれている大人、家庭教師がいるというだけでも、子どもは無意識に安心感を得ているものです。
まとめ
東京の有名校を受験するならば、決して無視できない能力がEQです。今後その価値がますます注目されていくことでしょう。共に考え、学び、子ども自身が成長できることを喜べるような環境づくりをサポートするのが家庭教師の役割です。
真摯に愛情を持って向き合うことで、子どものEQを高めることにもつながるはずです。学校や塾の先生よりもさらに密接に過ごすことの多い家庭教師だからこそ、子どもへ与える影響も大きいと言えます。